看板建築が復活
2025-12-26 13:59:44

復刻!新装改訂版『看板建築 昭和の商店と暮らし』が12月26日発売

本書『新装改訂版 看板建築 昭和の商店と暮らし』は、商店とその背後に広がる街の歴史に焦点を当てたものです。2025年12月26日に株式会社トゥーヴァージンズから発売されるこの書籍は、建物と人々の暮らしの関連性を描き出す、期待される一冊です。

この新装改訂版では、2019年にリリースされた旧版を基に、新たな取材が盛り込まれ、横須賀の看板建築「みどり屋」や、石岡の看板建築群など、現在の文化や風景に即した内容に刷新されています。また、クラウドファンディングで話題になった秩父の「パリー食堂」の再取材も含まれ、多角的な視点から看板建築を探求しています。

看板建築とは何か?
看板建築は、建築家の藤森照信氏が名づけた、特に店舗兼住宅のスタイルで、関東大震災後に多く見られるようになりました。これらの建物は、正面を銅板やモルタル、タイル等の耐火素材で装飾し、当時の商店主たちのアイデンティティを色濃く反映しています。本書はこの「看板建築」の生みの親である藤森氏からも高く評価されています。

昭和初期の東京では、多くの個人商店が街の景観を形成していました。文房具店や花屋、床屋、和菓子屋など、今となっては見ることのできない店が、地域の生活を支えていました。これらの痕跡や遺産を可視化することは、21世紀に生きる私たちにとって、忘れてはならない重要な要素なのです。

各商店主へのインタビュー
本書では、看板建築で商売を続ける方々の声が幅広く取り入れられています。このインタビューを通して「看板建築暮らし」にまつわるドラマや時代の暮らしが明らかにされます。以下はその一部です。

  • - パリー食堂(秩父): 洋食が盛況を極める夜の街の中での物語。
  • - みどり屋(横須賀): 祭り文化の伝統を引き継ぐ呉服店。
  • - 江戸屋(日本橋): 最新の刷毛屋としての役割を果たしています。

さらに、思い出の喫茶店や理容店、銭湯、写真館など、さまざまな業態の報告も含まれ、振り返るべき昭和の商店の魅力が詰め込まれています。

アーカイブとコラム
書籍は、現在も見ることができる看板建築や、解体された建物の写真を通じて、懐かしさを呼び起こしながら楽しむことができます。

また、コラムには、看板建築の装飾や歴史、リノベーションの動向について詳しく解説されています。貴重な文化資源としての看板建築が現代にどのように再解釈されているのかについても触れられています。

本書『新装改訂版 看板建築 昭和の商店と暮らし』は、ただの建物に留まらず、商売や生業の背後にある人間ドラマを描き出す能力を持った一冊です。昭和の街を愛し、またその記憶を大切にする人々にとって、心に響く内容となること間違いなしです。発売を楽しみにしましょう。


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