宮島の小規模事業者をITで支援する新しい取り組み
広島県の美しい宮島は、厳島神社を擁する日本有数の観光スポットです。近年、インバウンド観光客が増加し、観光業界が息を吹き返す中、多くの小規模事業者が新たな挑戦を迫られています。特に、原材料費や人件費の高騰が影響し、「売上は回復したが、利益が出にくい」という厳しい状況に直面している事業者が少なくありません。これを受け、株式会社YZが推進する新たな支援プロジェクトが立ち上がりました。
このプロジェクトは、宮島町商工会との連携により、地域の小規模事業者が利益を上げられる仕組みをITおよびデジタル・トランスフォーメーション(DX)を通じて構築することを目的としています。今年度は、実際のビジネス環境に即した「ハイブリッド型」のアプローチで取り組みを進めます。
プロジェクトの概要
YZは、全国で1,000社を超える小規模事業者を支援してきた実績を持つスタートアップ企業です。今回の取り組みでは、特に今年度は基盤づくりを重視した段階的な進め方が特徴です。具体的には、様々なテーマに基づくセミナーをハイブリッド形式で開催し、個別相談会を通じて各事業者の課題を整理していきます。さらに、実際の市場反応を把握するため、展示会への出展やオンライン商談会を実施します。
今年度の取り組み:基盤づくり・試行フェーズ
1.
テーマ別セミナーの開催
今年度は、特定のテーマに沿ったセミナーを開催し、小規模事業者と専門家が直接交流できる機会を提供します。
2.
個別相談会の実施
各事業者の特有の課題を把握し、それに即した改善計画を策定するための個別相談会を設けます。
3.
市場反応の取得
11月に開催されるリアル展示会「フードスタイル九州」に参加し、実際の市場での反応を得ます。
4.
オンライン商談展示会
1月にはオンライン商談会を実施し、販路開拓のトライアルを行います。
来年度以降の展望:本格展開フェーズ
来年度以降は、今年度の成果と課題を踏まえ、オンラインを利用した本格的な販路拡大施策を実施します。thisや、ITツール「mycsess」を活用した営業基盤の確立を図りながら、継続的な支援も行います。
AI商談マッチングツール「mycsess」
この取り組みで特に注目されるのが、「mycsess(ミクセス)」というAI商談マッチングツールです。10分程度のヒアリングにより、各事業者の抱える課題や商品情報を可視化し、適切な商談相手を自動で提案します。これは、営業活動に多くの時間を割けない小規模事業者にとって、大変便利なツールです。
商談後は、フィードバックを元に商品や価格設定を見直すことで、さらなる売上拡大につなげることができます。mycsessを用いることで、地域の売上を超えた県外市場への進出も夢ではありません。
次回のセミナーについて
第1弾セミナー「御社の利益が出ない たった一つの理由」は、2025年8月27日の水曜日に、宮島商工会館の4階会議室で開催されます。参加は無料ですが、事前の申し込みが必要です。これは地域の事業者にとって、非常に有益な機会となることでしょう。
未来への挑戦
今後、YZは宮島町内の事業者100社に対し、リアルとオンラインの両方の施策を試行し、その効果を検証しながら基盤を固めていきます。持続可能に利益を生む経営体制の構築を目指し、「スモールビジネスをアップデートする」というミッションを実現します。地域の未来を信じ、全力でサポートしていきます。
詳細については、YZの公式ウェブサイトをご覧ください。