ソフトバンクが新サービス導入、本人確認の利便性が向上

ソフトバンクが新たな本人確認サービスを採用

ソフトバンク株式会社が、サイバートラスト株式会社とLiquid株式会社との提携により、オンラインでの携帯電話契約における本人確認方法を革新します。新たに導入される「iTrust本人確認サービス」と「LIQUID eKYC」の組み合わせにより、マイナンバーカードのICチップを利用した迅速かつ安全な本人確認が可能になります。

何が変わるのか

この新サービスは、2025年夏以降を予定しており、順次オンライン契約手続き窓口で導入される見込みです。特に注目されるのは、マイナンバーカードのICチップを読み取ることで、従来のように氏名や住所、生年月日、性別を手動で入力する必要がなくなる点です。これによって、利用者が申し込み時に感じるストレスは大幅に軽減されます。

この改正は、2026年4月に施行される法改正を受けたもので、オンラインでの本人確認にはICチップ読み取りが必須となります。携帯電話契約に際して、偽造された本人確認書類の利用が横行する中で、サイバートラストとLiquidの新サービスは、このような不正行為の防止にも寄与することが期待されています。

具体的な導入内容

「iTrust本人確認サービス」では、マイナンバーカードに搭載された電子証明書を利用し、本人確認を行います。これにより、複雑な書類の送付や郵送手続きが不要になり、手続きの効率化が図られます。

一方の「LIQUID eKYC」では、自撮りの顔画像とマイナンバーカードや運転免許証のICチップ情報を照合する方法を用います。これによって、オンラインで簡便に身元確認が可能となり、より安全性の高い契約手続きが実現します。

不正対策および利便性向上の狙い

新システムを導入することで、まず不正対策が強化されます。具体的には、ICチップ読み取りによる真偽判定の実現により、偽造カードの利用を防止します。さらに、本人確認対象のマイナンバーカードが不正に譲渡された場合でも、顔認証機能によりその利用を未然に防ぐ仕組みが整えられています。

また、利用者の利便性が飛躍的に向上します。基本的な情報の手動入力が不要となるだけでなく、容貌写真や本人確認書類の撮影も不要になり、短時間で本人確認を行うことができるのです。これまで負担に感じていた手続きが、格段に簡単になるのです。