完全栄養食の認知度と流行予測
最近、LINEヤフー株式会社が実施した「完全栄養食(完全食)」に関する調査結果が発表されました。この調査には、700万人以上のアクティブユーザーから成るスマートフォンリサーチプラットフォーム、LINEリサーチが基盤となっています。調査の対象は、日本全国の18〜59歳の男女です。
認知度の急上昇
調査によれば、完全栄養食の認知率は71%に達し、過去の調査に比べて17ポイントの増加が見られました。特に、女性の認知度が高く、75%に達しています。一方で、男性の認知度は68%でした。年代別に見ると、10〜20代の若者ほど認知している傾向が強いことが分かります。
現在の利用状況
実際の利用状況をみると、現在使用しているのは全体の11%ですが、過去に利用したことがあるという人を含めると、その割合は23%に達します。これは、男女共に10〜20代が高い傾向にあり、特に男性の利用率が少し高めです。近年、完全栄養食を提供するブランドが増え、多様な商品が市場に出回っていることが、この利用率の向上に寄与していると考えられます。
流行体感スコア
また、令和の若者たちは周囲にどれだけの人が完全栄養食を利用していると感じているのかを調査したところ、流行体感スコアは11.6と算出されました。約8〜9人に1人が利用しているというイメージを持っていることが分かります。特に10〜20代でのこのスコアが高いことが観察されました。
1年後の流行予想
参加者に対して、1年後にはどのくらいの人が完全栄養食を利用していると思うかを尋ねたところ、流行予想スコアは23.3に達しました。これは、現在の約2倍にあたる4人に1人が利用しているというイメージを示しています。特に女性層の期待が高く表れています。
利用意向の進展
さらに、今後の利用意向についても調査が行われ、41%が「ぜひ利用したい」「機会があれば利用したい」と回答しました。年代別に見ると、特に10〜20代女性の意向が高く、約5割という結果が出ています。一方で、36%は「あまり利用したいと思わない」「全く利用したいと思わない」と答えています。これらの意見から、今後の製品改善や味の向上が求められていることが伺えます。
利用経験のあるブランド
最後に、食べたり飲んだりしたことのある「完全栄養食」のブランドについて調査した結果、1位は「完全メシ(日清食品)」で約28%、2位は「BASE FOOD(ベースフード)」で1割強でした。他のブランドは1%台という結果でした。特に、10〜20代女性の間では「BASE FOOD」が高い人気を集めていることも見逃せません。
結論
今回の調査から、完全栄養食の認知度や利用意向が急激に高まっていることが明らかになりました。特に若年層の間では、これからの成長が期待されるカテゴリーと言えるでしょう。健康に対する意識の高まりと、ライフスタイルの変化が、完全栄養食の普及に寄与しているのかもしれません。2025年の流行予測に注目が集まります。