ウェルフォートの新取締役に岡部正寛氏が就任、健康管理を強化へ

株式会社ウェルフォートが新たな挑戦の一歩を踏み出す

株式会社ウェルフォートは、健康モニタリングサービス「ウェルテクト」の提供を通じて、多くの人々の健康をサポートしています。その今後の活動を大きく変革するニュースがありました。2025年8月から、岡部正寛氏が同社の取締役に就任することが発表されました。岡部氏は、過去にアクセンチュアとソフトバンクの合弁会社であるイーエントリー株式会社の代表を務め、様々なスタートアップ企業の取締役経験を持っています。これからのウェルフォートにおいて、岡部氏の豊富な経歴と貴重な経験がどのように活かされていくのか、期待が高まります。

岡部正寛氏の経歴と闘病経験

岡部氏は、アンダーセンコンサルティング（現アクセンチュア）でキャリアをスタートし、その後、イーエントリー株式会社の社長として事業を牽引してきました。彼は、株式会社システムソフトの元代表取締役社長や、Gigi株式会社、株式会社Orbなどでの重要な役割を果たしてきました。しかし、彼の人生を一変させたのは、2023年に彼自身がステージ4のがんを患った経験です。

岡部氏は、日本トップクラスの医師からの臓器全摘出手術の提案を受けましたが、術後の生活の質が大幅に低下するリスクを考慮し、手術以外の治療法を模索することを決断しました。その結果、最新の抗がん剤や放射線治療を活用することで、手術をせずとも完全奏功を果たしました。その後、ctDNA検査によって、がんが遺伝子レベルで不検出となる状態まで回復しています。

この壮絶な闘病経験を経て、岡部氏は「プロ患者」としての視点を持ち、病気の予防と健康管理に取り組むようになりました。運動や食事、睡眠、サプリ、メンタルといった様々な側面から健康の維持と向上を目指す研究を行い、信頼できる医療チームや治療法の探索、中国の検査や早期発見の啓蒙などにも力を入れています。

ウェルフォートの展望と岡部氏の役割

株式会社ウェルフォートの代表取締役会長である本田大作も、岡部氏の取締役就任を心待ちにしている一人です。「岡部氏の闘病経験から得た知見と経営者としての経験を結集させることで、当社の健康関連サービスがさらに充実することを確信しています」と述べています。彼は、法人向け健康モニタリングサービスを展開し、企業の人的資源を守り、経営の安定化を図る計画を進めています。また、健康習慣の重要性を広め、より多くの人に健康で幸福な生活を送ってもらうために尽力する意向を示しました。

ウェルテクトの概要とサービス内容

「ウェルテクト」は、自宅で完結する健康モニタリングサービスです。遺伝子検査、血液検査、がんリスク検査、オンライン健康相談、AIによる疾病発症予測診断を提供しています。遺伝子検査では500項目以上のリスク分析が行われ、血液検査は生活習慣病に関連する健康状態の評価を行います。がんリスクが一定の基準値を超えた場合は、年額20万円のがんドックの受診料が補償されるなど、充実したサービス内容が特徴です。

今後、岡部正寛氏の参加によって、ウェルフォートはどのような進化を遂げるのでしょうか。これからの彼の活動に注目し、健康管理の新たなステージを見守っていきたいと思います。