はじめに
人材業界は変化の激しい分野であり、採用手法や媒体の選択は年々進化しています。今回は、circus株式会社が実施した「人材業界トレンドレポート2025」の結果を元に、現状のスカウト媒体の利用動向、キャリアアドバイザー(CA)の採用決定数の実態、面談のプロセスに注目し、その背景を探っていきます。
スカウト媒体の利用動向
調査によると、スカウト媒体として最も多く選ばれているのは「BIZREACH」であり、利用率は18.1%に達しました。この数値は前回よりも8.1ポイントの増加を記録し、競合の中でも圧倒的な人気を示しています。次いで利用が多い媒体としては「Indeed」や「リクルートダイレクトスカウト」などが挙げられますが、BIZREACHの影響力は際立っています。
これに対し、「dodaダイレクト」は減少傾向にあり、-2.6ポイントと不振が続いています。この結果から、求職者集客における媒体選定が企業の採用戦略に与える影響の大きさが読み取れます。媒体の選び方、特に人気のポイントが何か、業界の最新トレンドを学ぶキーポイントになります。
キャリアアドバイザーの採用実態
キャリアアドバイザー1人あたりの月間採用決定数は平均で2.4人、中央値は2.0人となっています。このデータは、見込みのある候補者と確実に結びつけるために非常に重要です。驚くべきは、回答企業の約80%が1〜3名の範囲に集中しており、キャリアアドバイザーの疎外感が出るかもしれませんが、効果的な採用手法を探るヒントにもなります。
面談プロセスの分析
面談のプロセスにおいて、採用決定数が平均よりも多いキャリアアドバイザーは、一人の求職者に対して中央値156分を面談に費やしています。また、面談回数の中央値は4.0回という結果も出ています。これに対し、平均より少ないCAは81分で、面談回数も3.0回と、明らかに質の高い面談を重ねていることが示されています。
この結果は、成功するためには十分な時間と回数をかけた面談が不可欠であることを示唆しています。ただし、面談の質もまた重要であり、時間をかけるにも効果的なコミュニケーションが求められるでしょう。
まとめ
circus株式会社による「人材業界トレンドレポート2025」は、業界の動向や採用手法の変化を鮮明に映し出しています。これらのデータを元に、企業が採用戦略を見直す際の指針として役立てることができます。また、詳細なレポートはcircusAGENTのウェブサイトからダウンロード可能ですので、さらなる情報を確認し、今後の人材紹介業者としての活動に活かしてください。
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人材業界トレンドレポート2025
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