AIフュージョンキャピタルとショーケースの共同プロジェクト
東京都港区に本拠を置く株式会社ショーケースは、同じく港区に位置するミライドア株式会社と共に新たなプロジェクトを始動しました。この共同プロジェクトの第一弾として、両社は「おもてなしSuite DX」を活用したベンチャーキャピタル(VC)の投資先管理業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を目指します。
プロジェクトの概要
ミライドアは、AIフュージョンキャピタルグループの主要な子会社であり、2024年にグループの一員となりました。同社は主にベンチャー企業への投資や投資助言、さらには投資事業組合の形成や管理などを行っています。これに対して、ショーケースはkintoneに連携可能なクラウドサービスを提供しており、「おもてなしSuite DX」というプラットフォームを通じて、様々な業務のデジタル化を進めています。
現在、ミライドアは43本のファンドを運用し、323件の投資先を管理していますが、この業務は複雑で時間がかかるものでした。特に、投資先からの情報収集(決算書や試算表など)は負担が大きく、その解消を目指したのが本プロジェクトです。
おもてなしSuite DXの活用
共同プロジェクトの具体的な内容として、ミライドアは「おもてなしSuite DX」を活用하여、投資先向けのマイページを構築しました。これにより、投資先企業は自社の投資情報や担当者情報を簡単に確認できるようになります。
このマイページは、ユーザーがマウスだけで簡単に操作可能で、外部ユーザーへのアクセスを許可する仕組みです。今後は、kintoneに蓄積された情報を投資先に適切に提供する機能や、投資先からの情報取得の効率化も考慮されています。こうした機能拡充により、より一層の利便性向上を図る予定です。
投資環境の現状と展望
2024年のスタートアップによる資金調達は、約7,793億円に達し、2,869社が資金を調達しています。このデータは、近年特にスタートアップへの投資が活発化していることを示しており、国内の投資環境は今後も成長が見込まれています。しかしながら、VCやCVCの業務におけるDXの遅れが課題として浮上しています。
ミライドアは、このような状況を踏まえ、他のVCやCVCに対しても同様の“不”を解消するためのアプローチを広げていく考えです。そのためには、ショーケースの提供する「おもてなしSuite DX」を活用し、効率的な投資管理業務の確立を目指しています。さらに、スタートアップと投資家をつなぐオンラインプラットフォーム「SmartPitch」を通じた連携を強化し、投資機会の創出を図ります。
まとめ
今後、日本におけるスタートアップ投資のさらなる発展が期待される中、AIフュージョンキャピタルグループとショーケースの協力により、投資管理のDXが加速することが期待されます。投資業務の簡素化・効率化により、より多くのスタートアップが支援を受けやすくなる環境が整うことでしょう。これからの展開に注目が集まります。