カカオから生まれた未来
2025-11-05 14:24:31

COP30で注目!カカオを活用した新素材を世界へ発信

COP30でのカカオの新しい挑戦



2025年11月、ブラジルのベレンで開催される国連気候変動枠組条約の第30回締約国会議(COP30)において、株式会社明治が注目の新素材を世界に向けて発信します。明治は環境省が主催する「ジャパン・パビリオン」に出展し、カカオの未活用部分を活用した「カカオバイオプラスチック」と「カカオセラミド」を紹介します。持続可能な社会の実現に向けて、これらの取り組みの重要性を深く探っていきます。

カカオの持続可能な活用


明治の新たな試みは、カカオの未活用部位を利用した新素材の開発です。カカオの果実のうち、チョコレートとして消費されるのは全体の約3割に過ぎず、残りは肥料や飼料として使われてきました。しかし、これらの未活用部分にも大きな可能性が秘められています。明治はこれを「アップサイクル」と呼び、環境負荷の削減やカカオ農家の収益向上に貢献することを目指しています。

カカオバイオプラスチックとは


「カカオバイオプラスチック」は、カカオの種皮を使用して製造された樹脂素材です。この革新的な素材は、従来の石油由来プラスチックと比べてCO2排出量を30〜60%削減する効果があります。また、硬さと柔軟性を兼ね備えることで、幅広い用途での展開が期待されています。

さらには、明治が展開する「遊べる!学べる!サステナブルきのこの山」や、玩具の「プラレール」、製品の「サラサクリップ」にもすでに使用され、実際にその可能性が実証されています。また、「カカオGジャン」や「カカオジーンズ」といった新しいファッションアイテムも展示される予定で、これらはオーガニックコットンを使用したデニム素材です。

カカオセラミドの革新


もう一つの目玉は、カカオの種皮から抽出した「カカオセラミド」です。これは世界で初めての試みで、食品や化粧品への幅広い応用が期待されています。既に「カカオボーテ」というブランド名で、さまざまな製品展開が計画されています。これにより、消費者はカカオの健康効果をより身近に感じることができるでしょう。

支援活動と持続可能な農業


明治は、カカオ農家への支援活動「メイジ・カカオ・サポート」を行っています。この支援により、貧困に苦しむ農家の生活を向上させるだけでなく、環境にも配慮した農法の導入を進めています。そのひとつが、「アグロフォレストリー農法」で、この手法を用いることで持続可能なカカオ生産が推進されます。

COP30ジャパン・パビリオンの概要


COP30「ジャパン・パビリオン」では、世界的な気候変動の課題への対応策として、日本の技術と取り組みが紹介されます。「Solutions to The World」というテーマのもと、来場者は環境に優しい商品の数々を体感できます。

明治が目指すのは、「循環型経済」の実現。新しいカカオの可能性を追求し、持続可能な未来を切り拓いていく姿勢を、来年のCOP30でぜひ目撃してください。


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