アゴダとWWFが手を組み、エコディールズプログラムを拡充
デジタル旅行プラットフォームのアゴダは、世界自然保護基金(WWF)との協力をさらに強化し、「エコディールズ」プログラムを発表しました。このプログラムは、アジアの観光業界における持続可能性を高め、生物多様性の保護を目指す重要な取り組みです。
エコディールズプログラムとは?
2019年に開始されたエコディールズプログラムは、旅行者がホテルに宿泊する際に、自動的に自然保護活動へ寄付が行われる仕組みです。今年からこのプログラムは日本と韓国を含むアジア10市場に拡大し、最大150万ドルをWWFに寄付する目標を掲げました。具体的には、参加するホテルの予約1件ごとに1ドルが自然保護に充てられます。
資金は、さまざまなプロジェクトに振り分けられ、日本では湿地の回復、韓国ではクロツラヘラサギの保護、マレーシアではトラの保護、フィリピンではジンベエザメの保護に利用されます。このように、エコディールズは具体的な野生動物保護を支援する大きな役割を果たしています。
官民の協力と持続可能な観光
このプログラムは、マレーシアで開催されたASEAN観光フォーラムのテーマに合致しており、観光業の持続可能性を探求する大きな一歩とも言えます。マレーシア観光芸術文化大臣のダト・スリ・ティオン・キング・シン氏も、官民の積極的な協力を促す発言をしています。彼は、2025年のASEAN観光大臣会議の議長国として、アゴダとWWFの協力が特定の地域に貢献することを期待しています。
新たなサステナブルツーリズム・インパクトファンドの設立
アゴダは、WWFシンガポールおよびUnTours財団との新たな提携を発表し、「サステナブルツーリズム・インパクトファンド」を設立しました。このファンドは、持続可能な観光業を目指す中小企業に低利の融資を提供するもので、参加企業は1万から2.5万米ドルの融資を受けることができます。アゴダは最初に10万米ドルを拠出し、寄付目標の達成時にはさらに5万ドル追加する計画です。
おわりに
アゴダはエコディールズを通じて、アジアの豊かな観光地と野生動物の保護に力を入れています。私たちの未来の世代が自然を感じられるよう、これからもこのプログラムを促進していく意向を表明しています。生物多様性と持続可能な観光の両立は、すべての人が享受できる未来を作るための大切なステップです。私たちも旅行を通じて、この取り組みに参加していきましょう。