地域企業と子どもたちが織りなす未来を拓く千駄谷小学校の「千小祭」

千駄谷小学校での「千小祭」と地域の取り組み

2025年11月15日、渋谷区立千駄谷小学校で開催された「千小祭」が、多くの地域住民や子どもたちで賑わいました。このイベントは、地域企業がサポートし、子どもたちの探究学習を支援する取り組みとして、特に注目を集めています。

「シブヤ未来科」とは？

「探究『シブヤ未来科』」は、地域全体を教室として活用し、子どもたちが主体的に取り組む学びを推進するプログラムです。ここでは、子どもたちが自ら疑問を持ち、それに対して調査や探求を行うことで、真の学力を育成します。本年度、千駄谷小学校6年生の約50名が地域商店街にインタビューを行い、「地域企業間の交流不足」という課題を見つけ出しました。

その解決策として企画されたのが「千小祭」なのです。このイベントは、地域企業、近隣住民、そして子どもたちがつながる場を提供することを目的としています。参加した子どもたちはグループに分かれ、カフェやワークショップなどの催し物を企画しました。各グループには一つの企業がサポーターとして入るスタイルです。私たち田村駒株式会社も、そのサポーター企業の一員として参加しました。

廃棄生地と制作支援

私たちの役割は、主に廃棄予定の生地や手芸パーツの提供と、それに伴う制作のサポートです。今回は、以下のような3つのカテゴリの素材を用意しました。

1. 「みすゞうた」プロジェクトの生地 - 金子みすゞの詩をデザインした生地。
2. 機能性合繊素材 - 特殊な機能を持つ合成生地。
3. 手芸用素材・パーツ - 株式会社ツクリエが提供するアクセサリーや小物制作に適したパーツ。

これらの素材は、子どもたちが企画したお守りワークショップや小物つかみ取りで使用されました。私たちは、布の扱いやミシンの使い方を教えるために、合計5回にわたり授業にも参加しました。子どもたちの真剣な表情や、制作を楽しむ様子がとても印象的でした。