セミナー概要
2025年7月10日、金融庁とサイバーセキュリティ連盟が主催するオンラインセミナーが開催されます。このセミナーでは、急増する証券口座の不正売買被害の実態について専門家が語り、復旧に向けた具体的な対策が議論されます。
背景:不正取引の急増
今年1月以降、日本国内の証券口座での不正取引事件が相次いで報告されています。証券会社を装ったフィッシングメールを通じて、個人情報が流出し、多くの投資家が被害を受けました。短期間で不正アクセスは1万件を超え、被害額も5,240億円以上に達しています。このような事態は、個人投資家や中堅証券会社にまで影響を及ぼし、金融業界全体の信頼性に不安を抱かせています。
行政および業界団体もこれに対処するため、早急な対応を講じています。 日本証券業協会は多要素認証を導入し、金融庁も不正取引の実態を把握し、各社への指導を強化していますが、業界全体での対策はまだ道半ばにあるとのことです。
セミナーの目的と内容
本セミナーでは、以下の内容に焦点をあてます。
- - 金融庁の取り組み:セミナーでは金融庁からサイバーセキュリティ対策室の専門官が登壇し、金融分野における最新のサイバーセキュリティ強化の動向を講演します。
- - 企業からの報告:株式会社Finatextホールディングス、株式会社サイバーセキュリティクラウド、かっこ株式会社の3社がそれぞれの視点から不正売買の最新の実態や有効な対策についての具体的な知見を共有します。
- - パネルディスカッション:ディスカッションでは、運用体制や個人投資家のセキュリティ意識についても触れ、参加者の疑問にも答えます。
登壇者
- - 小西 啓介氏(金融庁ITサイバー・経済安全保障監理官室 専門官)
彼は金融業界のシステム開発を15年に渡り手がけてきた経験を持つ専門家です。
- - 田島 悟史氏(株式会社Finatextホールディングス 取締役CTO/CISO)
彼の専門知識は、システムおよびセキュリティ体制の構築・運用に集中しています。
彼は不正対策ソリューションのプロダクトマネージャーとして活動し、さまざまなセミナーで知見を広めています。
- - 渡辺 洋司氏(株式会社サイバーセキュリティクラウド 代表取締役 CTO)
最先端のクラウドシステムや異常検知に関する研究開発を手掛けています。
セミナーの詳細情報
- - 日時:2025年7月10日(木)13:00~14:30
- - 形式:オンライン開催(Zoom、事前登録必須)
- - 参加費:無料
本セミナーは、サイバー脅威に対する意識を高める貴重な機会です。証券口座の保護に関心のある方は、ぜひ参加を検討してください。このイベントを通じて、少しでも知識を深め、自身の資産を守る手段を身につけましょう。