送電線基礎工事の未来を変える技術革新
近年、日本は少子高齢化の影響を受け、様々な業界で労働力不足が問題となっています。特に送電線工事における鉄塔基礎工事の掘削作業は、高度な技能が求められ、作業者の経験に大きく依存しています。加えて、安全性にも十分な配慮が必要です。これらの課題を克服するため、株式会社DeepX、関西電力送配電株式会社、株式会社竹内製作所の三者は、掘削および排土作業の遠隔化・自動化に関する共同研究を開始しました。
共同研究の目的
送電線における鉄塔の基礎工事は、電力供給の根幹を支える重要な工程です。地表から深い位置での施工は、安全性を確保しながら行わなければなりません。加えて、労働力の確保も難しく、適切な施工体制を維持することが求められています。この共同研究の目的は、掘削工程を中心に建設機械の遠隔化・自動化技術を開発し、作業の省人化と安全性の向上を図ることです。
共同研究の概要
今回は、竹内製作所が手掛ける現行の電動ミニショベルを改良し、新たに排土装置を開発します。また、DeepXが提供する遠隔運転システムや自動運転システムといった最新技術を組み合わせ、その実用性を関西電力の鉄塔基礎工事で検証します。これにより、次のようなメリットが期待されます。
1.
掘削・排土作業の省人化
作業員は、機械の「操作」から「指示」に役割を転換することで、少人数でも作業が可能になります。
2.
作業員の経験や技能への依存度の低減
自動運転技術を導入することで、高度な技能がなくても作業が行えるようになり、作業者はより安全な環境で働くことができます。
3.
安全性の向上
作業員が掘削孔内での機械操作を減らすことで、事故のリスクを減少させ、安全環境の確保が促進されます。
今後の展望
この共同研究によって、鉄塔基礎工事における建設機械の遠隔化・自動化が実現します。電力は社会のあらゆる活動を支える基盤であり、今後の電力需要の拡大が予想される中、安定的な送電インフラを維持することは、極めて重要です。また、脱炭素社会の実現へ向けても、電力供給の安定性は欠かせません。
この取り組みは、労働力不足に直面する社会問題の解決に寄与し、電力の安定供給と脱炭素化を実現するための社会的意義を持つプロジェクトとなります。三者は、共に協力し、この新たな技術開発を推進していく所存です。
会社概要
関西電力送配電株式会社
- - 本社所在地: 大阪府大阪市北区
- - 代表者: 代表取締役社長 白銀 隆之
- - 事業概要: 電力流通設備の建設、保守、運用等、安定した電力供給に関する事業
- - 公式サイト
株式会社竹内製作所
- - 本社所在地: 長野県埴科郡坂城町
- - 代表者: 代表取締役社長 竹内 敏也
- - 事業概要: 小型建設機械の開発、製造及び販売
- - 公式サイト
この新しい技術革新が、送電線基礎工事の未来を大きく変えることを期待しています。