栄養不足を抱える育児中のママたち
約70%の育児中のママが自分の栄養に後回しになっていると実感していることが、最近の調査で明らかになりました。この調査は、未就学児から小学生を持つママ500人を対象に実施され、その結果から多くのママたちが「栄養マミトラ」と呼ばれる状況に陥っていることがわかりました。
具体的には、69.6%のママが「家族よりも自分の食事は優先度が低い」と感じており、その中で31.3%は「家族と同じタイミングで食事をするが内容を妥協している」、26.1%は「いつも家族優先で自分は後回し」、12.2%は「自分の食事をあまり意識していない」と答えています。これらの結果は、忙しい育児の中で多くのママが自分を犠牲にして家族の健康を優先していることを示しています。
栄養不足の影響とその実態
このような栄養不足は、日常の生活の質に大きく影響を与えています。調査では、「朝から疲れている」と感じるママが38.3%に上り、続いて「イライラしやすい」または「なんとなく不調」と感じるママがそれぞれ24.3%、「集中力が続かない」と答えたママは20.9%に達しました。また、美容への影響も無視できず、「肌荒れや抜け毛」が17.4%という結果が報告されています。ママ自身の栄養が不十分であることは、家族全体の健康にも関わる大きな問題であると言えます。
栄養サポートが必要だが実施にはハードルが
興味深いことに、パーソナルな栄養サポートに関心を持つママたちが増えている一方で、実際にそのサポートを受けているママはわずか10.4%に過ぎません。29.6%のママは「興味はあるが受けたことがない」と回答し、ニーズと実施の間に明確なギャップがあることが浮き彫りになっています。「やってみたいけれどハードルが高い」「何から始めればいいかわからない」といった心理的提示が、この状況をさらに複雑にしています。
実際の体験:Mさんの変化
そんな中、30代のワーママMさんの体験は、多くのママたちに希望を与えるものです。彼女は、自分の食事が家族の残り物や菓子パンに依存し、慢性的な疲労やイライラ、肌荒れに悩まされていました。そんなある日、娘に「ママ、疲れてる顔してるよ」と言われ、ショックを受けたMさんは、管理栄養士のオンライン相談を受け、自分の栄養を意識するようになりました。
Mさんは、手ばかり法を応用した「片手主食+片手たんぱく+両手野菜」のシンプルな食事を提案され、実行に移しました。サバ缶やゆで卵、冷凍ブロッコリーなどを常備することで、手軽に栄養を取ることができるようになったのです。この取り組みの結果、彼女は朝の目覚めがラクになり、子どもに対するイライラが減少しました。
管理栄養士からの“栄養の新・常識”
管理栄養士の大塚 愛永氏によれば、自分に合った食事法を見つけることが栄養不足の解消に繋がります。毎食に「赤(たんぱく源)」「黄(主食)」「緑(野菜・海藻)」を揃えることが大切で、特に魚介や赤身肉を取り入れることで、鉄や亜鉛を補い、心身のバランスが改善されるとのこと。
自分自身の栄養も大切に
育児に追われる日々の中で、自分の健康を後回しにしているママたちにこそ、自分の栄養を優先して考えることが求められています。CHONPSでは他個々に合った食事を提案し、オンラインでサポートを行っているため、ぜひ利用してみてください。自分自身を大切にし、家族にも良い影響を与えるために、まずは栄養から見直してみることが重要です。