2025年11月より銅系材質の板金加工が自動見積もりに対応
株式会社ミスミグループ本社が提供する機械部品調達のAIプラットフォーム『meviy』は、2025年11月17日より板金加工サービスにおいて、純銅や真鍮・黄銅の自動見積もり機能を追加することを発表しました。これにより、銅系材質の部品調達における利便性が大いに向上すると期待されています。
純銅と真鍮・黄銅の特長
純銅はその熱伝導性と導電性に優れ、特に電流を効率的に伝達するバスバーなどの電気・電子機器向け部品として高い需要があります。一方、真鍮と黄銅は銅と亜鉛の合金で、耐久性、耐食性に優れるため、さまざまな機械部品に広く使用されています。特にスパッタの付着を防ぐカバーとしての用途でもその特性が活かされます。
ただし、純銅のレーザー加工は光の反射により、変色や変形のリスクが高いという課題があります。また、真鍮や黄銅に関しても、加工難易度が高く、受注できる業者が限られるため、納期に不安があったのが従来の課題でした。
自動見積もりの導入背景
今後、ミスミは、顧客からの要望に応え、純銅やスパッタ用の真鍮・黄銅の自動見積もりを展開することに決定しました。これにより、3DデータをアップロードするだけでAIが即時に見積もりを行うため、顧客はスムーズに部品調達ができるようになります。これまでの調達方法に比べ、作業時間の大幅な削減が期待されるのです。
安定した品質と短納期の実現
新たに銅系材質の対応を開始するにあたり、ミスミは生産体制を強化し、加工仕様の標準化を進めています。この結果、最短2日目の出荷が可能になり、従来調達に時間を要していた銅系部品も迅速に入手できるようになりました。急な設計変更にも対応できる体制が整ってきているのです。
meviyの利点と展望
『meviy』は、業界の先駆けとして自動見積もりを構築し、製造業の生産性を向上させるための取り組みを続けています。4年連続で国内シェアNo.1を獲得し、第9回ものづくり日本大賞で内閣総理大臣賞を受賞した実績もあり、今後も海外市場への進出を計画しています。
ミスミグループは、デジタル技術の力でものづくりプロセスを変革し続け、設計・調達プロセスのDX化を推進することで、顧客に新たな価値を提供していきます。これにより、顧客の日々の煩雑な業務から解放し、もっとクリエイティビティあふれる仕事に取り組むことが可能になるでしょう。
まとめ
2025年にスタートする純銅や真鍮・黄銅の板金加工の自動見積もりは、機械部品の調達において新たな時代を切り開くことでしょう。業界全体の生産性向上が期待され、ミスミはこのサービスを通じてさらなる顧客満足を追求していきます。