大東建託が初提供した30t-CO2のカーボンクレジット
大東建託株式会社は、金融機関向けに展開している「カーボンオフセットサービス」において、静岡銀行へ初となる30トンのCO2クレジットを無償提供しました。これは、昨年6月からスタートしたこのサービスの成果を実証する初めての事例となります。
サービスの概要
大東建託の「カーボンオフセットサービス」は、カーボンクレジットの利用促進を目指し、省エネルギー設備や再生可能エネルギーの導入によって削減した温室効果ガスの排出量を、「クレジット」として国家が認証するJクレジット制度を活用しています。このサービスは、ZEH(ゼロエネルギーハウス)賃貸住宅の住宅ローンを取り扱う金融機関向けに無償でクレジットを提供するものです。
2022年からは、ZEH賃貸住宅の省エネルギー性能によるCO2削減量を数値化し、これをクレジットとして事業活動の排出量に活用しています。今後も、大東建託は全国の金融機関と連携を強化しながら、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを進める予定です。
テクノロジーと持続可能性の融合
今回の取り組みは、2024年7月に静岡県で開催される「TECH BEAT Shizuoka 2024」の一環として行われました。このイベントでは、3日間にわたる会場の電力使用量を元に算定された30トンのCO2オフセットを実施しました。具体的には、会場全体の電力使用量を以下のように記録しました。
- - 開催期間: 2024年7月25日(木)~27日(土)
- - オフセット対象量: 30t-CO2(29,954.4kg-CO2)
- - 電気使用量の内訳:
- 7月25日: 23,060kWh
- 7月26日: 21,049kWh
- 7月27日: 21,151kWh
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合計: 65,260kWh
このように、科学技術が環境問題に対する新たなアプローチを提供し、持続可能な社会の実現に寄与することが期待されています。
未来に向けての展望
大東建託は、今後もこのカーボンオフセットの取り組みを全国の金融機関と協力しながら推進し、持続可能な環境づくりに貢献していく方針です。金融機関との連携を深めることで、CO2削減による地球環境保護の重要性を広め、次世代に良い地球環境を引き継いでいく責任を果たすことが期待されます。この取組は、単なる事業活動にとどまらず、地域社会やその先の未来に対する大きな影響をもたらすことでしょう。