ボルチモアの新都市キャンペーン「The B-side of Baltimore」
ボルチモアの音楽シーンが新たな光を浴びています。グローバルなソニックブランディング会社、Nick Wood Musicが手掛けた「The B-side of Baltimore」という新しい都市キャンペーンに注目が集まっています。このプロジェクトは、ボルチモアの真の姿を市民自身が語る形で、街を再発見する魅力を発信することを目的としています。その目玉となるのが、地元のアーティストたちが制作したオリジナルアンセム「From the B-side」です。この楽曲は、ボルチモアの様々な音を取り込んだ、全く新しい都市のサウンドアイデンティティを形成しています。
新たな挑戦
Nick Wood Musicは、これまでもラグジュアリーホテルや自動車ブランド、メディア企業向けにソニックアイデンティティを制作してきましたが、今回は初めて都市全体のサウンドを手掛けることとなりました。音楽とは、単に耳に心地よいものだけでなく、都市の文化や人々が融合したものとして創出することの意義を強調しています。
同社の創設者であるNick Woodは、「音楽や音は、あらゆるところに存在していますが、デザインされることは少ない」と述べ、ボルチモアの音を定義する際には、外部からの視点だけではなく、地元のアーティストたちの感性を大切にしたいとの意向を示しました。
市民の声が反映されたアンセム
Visit BaltimoreのKireem Swinton社長は、「The B-sideは、市民が自らのストーリーを反映することができる」というメッセージを強調。このプロジェクトは観光促進だけでなく、地域の経済活性化も期待されています。
2025年9月16日、11名のボルチモア出身アーティストが集まり、制作ワークショップが行われました。彼らは「ボルチモアとは何か」を議論し、その結果生まれたアイデアが楽曲の基盤となったのです。
アンセム「From the B-side」は、以下の7名のアーティストによって制作されました!
- - Black Assets(リードボーカル)
- - Chloe Smith(ピアノ)
- - Brandon Woody(トランペット)
- - Jay R Neutron
- - Ducky Dynamo
- - JXHN TYLXR
- - Jeremiah Thompson
このチームは、ワークショップの後約2週間をかけて、それぞれの楽器パートを創り上げていきました。
街の音が生きる楽曲
さらには、2025年9月30日から10月3日にかけて、Nick Wood Musicはボルチモアの録音エンジニアと共に、街中の音をフィールドレコーディングしました。歴史的なフォート・マクヘンリーや、朝のウォーターフロント地区の音、地元商店の活気、さらにはマーチングバンドの演奏など、都市の音を収録しています。
これらの環境音がアーティストの演奏と融合し、「From the B-side」は単なる楽曲ではなく、ボルチモアそのものを感じさせる作品として完成しました。音の編集はMusic EditorのAlan Mawdsleyが担当し、 テーマとストーリーを持つトラックに仕上げられました。
音楽と感情
Mawdsleyは「多くのブランドが目に見えるものに投資する中、感じるものに投資するのは極めて少ない」と述べ、音楽によるブランド体験の重要性を強調しています。このプロジェクトを通じて、音楽は街を語る強力な手段であることを証明したのです。
Nick Wood MusicとVisit Baltimoreが協力した「The B-side of Baltimore」は、音楽を通じて市民の誇りを取り戻し、ボルチモアの新たな魅力を世界に伝える重要な取り組みとして、今後も注目され続けるでしょう。