公共建築賞の魅力
2025-11-05 13:05:57

公共建築賞受賞!国立アイヌ民族博物館と嘉麻市庁舎の魅力

公共建築賞受賞作品の紹介



第19回公共建築賞において、特別賞を受賞した2つの建物、国立アイヌ民族博物館と嘉麻市庁舎。それぞれのプロジェクトが目指した理念やデザインの背景を掘り下げてみましょう。

国立アイヌ民族博物館



概要


北海道白老町に位置する国立アイヌ民族博物館は、アイヌ文化の復興と発展の核となる建物です。設計は株式会社久米設計が手掛け、施工には竹中工務店と田中組が参画しました。2019年12月に完成したこの博物館は、公共建築賞を始め、数々の賞を受賞しています。延床面積は8,618㎡で、地上3階建ての構造です。

設計の理念


設計にあたっては、施設が地域の自然や文化と調和することが求められました。周囲の自然林の稜線と連続する形状は、アイヌ民族の歴史や文化を尊重しつつ、国立博物館としての品格を持たせることを目指しました。特に、展示室前に設けられたパノラミックロビーは、ポロト(湖)に面しており、訪れる人々に魅力的な景観を提供します。

嘉麻市庁舎



概要


福岡県嘉麻市に新たに完成した嘉麻市庁舎は、2016年の熊本地震を背景に、市民のための安全な拠り所として設計されました。こちらも株式会社久米設計が手がけ、施工者は淺沼組です。2020年3月に竣工し、延床面積は9,652㎡、地上6階の建物です。

設計の理念


この市庁舎は、自然環境を最大限に活かしつつ、市民の意見を反映したデザインで仕上げられています。遠賀川の恵みを受けつつ、安心・安全な施設を提供することが求められました。風環境にも考慮し、飽きが来ない美しいデザインと機能性を両立させています。

受賞の意義


双方の施設は、公共建築の発展に大きく寄与しました。国立アイヌ民族博物館は、アイヌ文化の象徴的な施設として多くの人に愛され続けることでしょう。嘉麻市庁舎は、地域社会に密着した公共スペースとしての役割を果たし、市民の絆を深める場所となることが期待されています。

総括


公共建築賞は、公共施設の品質向上に寄与するために設けられた賞です。この賞を受賞した国立アイヌ民族博物館と嘉麻市庁舎は、それぞれの地域文化や社会に根ざした意義深いプロジェクトであり、今後も多くの人々に影響を与えていくことでしょう。


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