日本女子大学と武蔵コーポレーションが協定を締結
2023年11月19日(水)、東京都文京区に位置する日本女子大学が埼玉県さいたま市の武蔵コーポレーションと寄附授業に関する協定を締結しました。この協定は、学校法人日本女子大学の理事長である今市涼子氏と、武蔵コーポレーション代表取締役の大谷義武氏によって締結されました。
取り組みの目的
この協定の主な目的は、日本女子大学と実社会との連携を強化し、学生が経営や土地・建築の有効活用についての理解を深められるようにすることです。両者は共に、学生と社会のニーズに応える教育および研究活動を推進することを目指しています。特に、2026年度から寄附授業が開始される計画です。
寄附授業の概要
締結された協定により、今後実施予定の寄附授業は以下の2つの科目が予定されています。
1. 企業マネジメント入門
この授業では、企業のマネジメントに関する基礎知識を、経営・会計・マーケティングの観点から学びます。不動産業を中心に、様々な業種の事例を取り上げ、学生が関心を持ちやすい内容として構成されています。実践的な知識を習得することが目指されます。
2. 建築ストックマネジメント(仮)
もう一つの授業では、日本の住宅や建築ストックの現状を理解し、既存建築物の活用方法や維持管理、価値評価について学びます。新たな建築計画だけでなく、既存建築の資源的可能性も探求し、地域社会との関係を深めることを目指します。さらに、民間企業による取り組みや住宅遺産トラストの実践を通じて、建築の社会的役割についても考察します。
企業のコメント
武蔵コーポレーションの大谷代表取締役は、「日本女子大学との協定締結は光栄であり、学生に当社の物件を使って学んでいただくことを通じて、共に成長できる関係を築きたい」と述べました。
一方、日本女子大学の篠原学長も「実社会との接点が重要であり、寄附授業を通じて学生が刺激を受けて成長できるよう取り組んでいきたい」とコメントしました。
武蔵コーポレーションについて
武蔵コーポレーションは、2005年に設立された総合不動産コンサルティング会社です。「住まいで人を笑顔に」をミッションに掲げ、収益不動産の売買や賃貸管理業務を展開しています。老朽化や入居率の低下といった課題を持つ物件のリノベーションを行い、「認定収益物件ReBreath」ブランドで販売しています。
日本女子大学の教育方針
日本女子大学は日本初の女子高等教育機関として120年以上の歴史を有し、私立女子大学では唯一理学部を設置しています。文理融合の教育環境を提供し、学生一人ひとりが社会で活躍できるような教育を旨としています。幼稚園から大学院までの一貫教育を通じて、学生には生涯にわたって成長し続ける機会が与えられています。
この新しい協定を通じて、両者のさらなる連携や共同研究への展開が期待されています。