新たなアートがエスコンフィールドHOKKAIDOに
北海道日本ハムファイターズの新たな壁画がエスコンフィールドHOKKAIDOに誕生しました。これは、現役選手を描いた初の試みであり、試合の興奮をそのままアートにした作品です。手がけるのは、ミューラルアートで知られる株式会社OVER ALLs。この企業がこれまで制作した壁画には、歴代レジェンドたちが描かれてきましたが、現役選手をフィーチャーするのは今回が初めてです。
新たな壁画は、北海道北広島市のエスコンフィールド内に位置するクラフトビール醸造レストラン「そらとしば by よなよなエール」の壁面に展示されています。サイズは、約H9.8m × W4.5mという大迫力のもの。制作には、10日間を要し、使用されている画材はペンキとスプレーです。
壁画制作のプロセス
制作時は、試合開催日に行われる「ライブペイント」の形式で進行されました。観客の歓声や応援歌と共に、伊藤投手が登板し、万波選手が打席に立つ瞬間に合わせながら、アーティストが筆を走らせました。このダイナミックな動きは、場の空気感をそのまま作品に封じ込める試みとなりました。
アーティストの山本勇気さんは、「この作品は、試合のエネルギーを感じながら描ける貴重な機会でした。選手の動きに合わせて筆を動かし、絵とスポーツが交錯する瞬間を表現しました」と語ります。特に、自身の体全体を使って大きな動きを意識し、その勢いとしなやかさを作品に残すことに注力したとのことです。これにより、選手たちの躍動感を生き生きと表現しました。
OVER ALLsのミューラルアート
株式会社OVER ALLsは、地域や歴史を紐解き、その物語を壁画として表現するミューラルアートに特化した企業です。代表の赤澤岳人さんは「ART BATTLE JAPAN 2018」のチャンピオンであり、全国各地で活動を展開しています。彼らは、依頼者の想いや背景を深く調査し、そこから生まれるストーリーをアートとして視覚化します。
これまでの代表作には、ダルビッシュ有投手と大谷翔平選手を描いた壁画や、福島県双葉町の再生をテーマにした「FUTABA Art District」など、社会的意義のあるアートも含まれています。
今後の展望
エスコンフィールドでは、2024年に北海道日本ハムファイターズの球団創立50周年を迎えるにあたり、多くのレジェンドたちを描いた壁画が計画されています。新たなアートが、これからもファンと共に楽しむ素晴らしい時間を彩ることでしょう。ぜひ、この美しい壁画を見に足を運んでみてください。