日本企業のエンゲージメント向上を目指す関野の提言
2026年3月11日、株式会社イマジナの代表取締役社長である関野吉記が、影響力のあるビジネスメディア「ダイヤモンド・オンライン」に寄稿した特別記事が注目を集めています。関野氏は、日本企業が抱える「人的資本経営」の課題に対し、3200社以上のブランディング成功体験を基にした解決策を提示しました。
日本企業のエンゲージメントの実態
現在、日本における自社の目的に共感し、主体的に働く社員の割合はたった6%という衝撃の数字が示すように、エンゲージメントは世界最低水準にいます。この背景には、現場で「一生懸命やっているのに評価されない」という不満があり、経営層は「期待に応えていない」という認識を持っています。このようなズレが、組織の働きかけを阻害しているのです。
「評価のズレ」をなくすために
関野氏は、「不幸な両片想い」を終わらせるための具体的な処方箋を示しました。彼が提唱する四つの視点は、企業が人的資本経営を「コスト」ではなく「投資」として捉えることです。
1. 公的基準の確立
社員各自が持つ「私的基準」を排除し、組織としての共通の理念や目標に重きを置く必要があります。個々の主観を乗り越え、一丸となって進むことで、社員の動機付けを強化し、組織全体の推進力を引き上げることができます。これが評価への不満解消にもつながります。
2. 心理的安全性
次に、心理的安全性についてです。研究によれば、理念が浸透していない組織では約89%の社員が心理的安全性を感じていないとされています。このような環境では社員が本音を言えず「忖度」に走り、主体性を失う危険があります。
3. 離職リスクの現実
さらに、理念に共感していない社員は、共感している社員よりも離職リスクが83%も高いことが明らかになっています。グローバル企業であるAmazonやNetflixが理念浸透を最優先する理由はここにあります。企業文化の中で理念がしっかりと根付くことが求められています。
4. 2026年問題とAI時代の生存戦略
最後に、2026年問題やAIの進展がもたらす影響です。労働基準法の改正やAI技術の発展により「管理」するスタイルが通用しなくなる時代に突入しつつあります。今求められているのは、社員を単なる「管理対象」という考え方から、「共に夢を追う仲間」として接する「演出力」です。
関野の異色の経歴
関野吉記の提言には、背景があります。彼は15歳で単身アメリカに渡り、イギリスで演劇を学び、イタリアで映画や舞台の演出に携わる中で、組織を動かすためにはストーリーを語る力が不可欠であると実感しました。また、イマジナでは3,000社以上のブランディング支援実績を持ち、国内企業の文化改革に力を入れています。
彼は地域活性化にも情熱を注いでおり、山梨県の顧問や山梨イノベーションベースの代表理事として活動し、地方からグローバル人材を輩出するための施策に取り組んでいます。
企業として今後の成長を考える際、関野氏の提案に耳を傾けることが非常に重要です。人的資本経営を見つめ直し、真のエンゲージメントを実現するための一歩を踏み出すきっかけとなるでしょう。