市販薬と教育
2026-07-14 11:43:05

市販薬のオーバードーズ問題への取り組み ―教育支援と学校薬剤師の役割―

市販薬のオーバードーズ問題への取り組み



近年、若者を中心に広がる市販薬のオーバードーズ(過量服用)問題が、社会的な課題として深刻化しています。この問題は、特にせき止め薬やかぜ薬といった市販薬において顕著であり、SNSを介した情報の拡散によりさらにその傾向が進んでいます。これに対処するためには、教育現場での強化が必要であり、学校薬剤師が果たすべき役割の重要性が再認識されています。

シオノギヘルスケア株式会社が2026年6月13日に東京都学校薬剤師会が主催する「第45回学校薬剤師基礎研修会」に参加し、同社社員が講師として「市販薬によるオーバードーズの現状と学校薬剤師の役割」と題して講演を行いました。この講演では、オーバードーズの現状について深く掘り下げ、その解決策としての学校薬剤師の関与を提案しました。

学校薬剤師の役割と教育支援の重要性



講演では、若年層のオーバードーズの増加原因として、孤立感や心理的ストレス、家庭や学校の環境が複合的に影響していることに触れ、具体的な対策が必要であることが強調されました。学校薬剤師はこの問題に関し、以下の3つの観点から教育・支援を行うべきであると提言しました。

1. オーバードーズへの正しい理解を促進
若年層の間での市販薬のオーバードーズに関する正しい情報と理解を広めることが重要です。急性中毒や依存症といった健康リスクについて解説し、指定濫用防止医薬品の制度についても触れました。

2. 販売現場での段階的な関わり
学校薬剤師が「気づき」「傾聴」「つなぎ」「見守り」といった4つの観点から段階的に対応することで、早期の介入と支援が可能になります。彼らは、オーバードーズ者へのゲートキーパーとしての役割を果たし、その影響を軽減することが期待されています。

3. 市販薬の適正使用に関する教育の強化
違法薬物濫用防止教育は進んでいる一方、市販薬に関する教育は不十分です。学校薬剤師が、小学生を含む子どもたちに対して、市販薬の用法・用量を守らないことのリスクを教育することが求められています。

これらの教育を通じて、オーバードーズの深刻な問題を解決する一助となることが期待されます。

シオノギヘルスケアの取り組み



シオノギヘルスケアでは、オーバードーズの問題に取り組むために、以下のような具体的な施策を推進しています。

  • - 教育支援
学校や薬剤師会と連携し、研修や講演の実施に努めています。
また、啓発資材の提供も行い、情報の拡散に力を入れています。
  • - 適正な医薬品アクセスの確保
販売時における確認機会を創出するために、空箱の設置などを行っており、適正使用の促進を図っています。
  • - 相談導線の整備
相談窓口へのアクセスを支援する「ツナグカード」を用いた支援体制を築き、オーバードーズ防止に貢献しています。

シオノギヘルスケアは、学校薬剤師や教育機関、薬局・ドラッグストア、支援団体と連携し、市販薬の適正使用を推進するために、今後もさらなる支援体制の強化を目指していきます。

企業のESG経営と社会貢献



シオノギヘルスケアは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の観点からも社会に貢献する企業として活動しています。特に、国連のSDGs(持続可能な開発目標)にも関与し、「健康と福祉」、「経済成長」、「不平等の解消」などに取り組んでいます。

市販薬のオーバードーズという課題に真剣に向き合うことで、社会全体の健康課題解決に向けた努力を続けているシオノギヘルスケアの姿勢は、今後の取り組みにも注目が集まります。

このような取り組みを通じて、誰もが正しい知識を持ち、安全に市販薬を使用できる社会を目指しましょう。


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