親族のお墓がない世代の意識調査
株式会社宙の会(本社:東京都千代田区)では、親族のお墓を持たない40代~60代の男女を対象に、「両親のお墓」に関する調査を実施しました。この調査では、両親とそのお墓について考える機会や選択肢について多くの興味深い結果が得られました。
調査の背景
年末年始は、多くの人々が地域に帰省し、家族とのコミュニケーションを深める時期です。この際に、終活や相続といった話題が出ることが多いでしょう。しかし、親族のお墓を持たない家庭においては、両親が亡くなった際のお墓はどのようにすべきかという課題が大きく影響します。このような背景から、株式会社宙の会が調査を行いました。
調査結果の概要
この調査に参加したのは330名で、その結果として以下の点が明らかになりました。
1. 40代~60代の男女の約27%が、両親とお墓について話をする必要があると考えている。
2. この約27%の中でも、実際に両親と話せていない人が61%以上いることがわかりました。
3. お墓について話すことができない理由として、最も多かったのは「どう切り出せばいいかわからない」が54.6%を占めました。
4. 両親のお墓に関心がある人の中で、35.2%が納骨堂や樹木葬を選択肢として考えています。
5. お墓を選ぶ際のポイントとして「管理費用がないこと」や「小さいこと」が重視されていることも、調査から見て取れました。
詳細な調査結果
両親とお墓についての会話
調査によると、両親とお墓について話す必要性を感じている人たちの多くが話ができていない現状が浮き彫りになりました。具体的には、親族のお墓を持たない世代の72.7%が「両親とお墓について話す必要がない」と回答。また、話せていない理由として最も多かったのが、どう話を切り出せば良いのかわからないという傾向が強まりました。
お墓に関する主な悩み
両親の墓についての悩みは、主に「管理や維持にかかる費用」の不安が示されています。具体的には、61.2%が「特に悩んでいない」としつつも、21.5%は管理や維持の不安を抱えており、次いで費用面が14%の割合を示しました。これは、経済的な負担が増すことへの懸念を示唆しています。
納骨堂や樹木葬の選択肢
調査では、両親のお墓として納骨堂や樹木葬を選ぶことに関心を持っている人も3割以上いることが確認されました。この回答から、まだ興味がないと答えた人が52.1%に達した一方で、未来の選択肢として気軽に考えられる手法に対する関心の高まりが読み取れます。
将来の選択肢を考える
今回の調査からは、親族のお墓を持たない40代~60代の男女が、両親のお墓に対してどう考えているかが浮き彫りになりました。やはり、終活や相続といったテーマは避けては通れないものであり、選択肢として「管理費用の負担が軽い樹木葬や納骨堂」が現れてきました。両親のお墓に関する意識と選択肢について、今後の傾向が注目されます。
まとめ
この調査の結果、親族のお墓がない40代~60代の人々にとって、両親とお墓について話す必要性を感じつつ、実際には話せていない状況が明らかとなりました。さらに、選択肢として納骨堂や樹木葬の利用を考えている方が多いことも分かり、お墓選びのポイントとして管理費用の負担軽減が重視されていることが確認されました。今後もこのトピックに関心が寄せられることは間違いありません。