中古船とデータセンター
2026-03-30 11:39:58

中古船が未来のデータセンターへ!商船三井と日立が共同開発開始

中古船が未来のデータセンターに!商船三井と日立の挑戦



近年、データセンターの需要は高まる一方で、その設置場所やエネルギー資源の問題が深刻化しています。そこで、新たな解決策として浮体式データセンター(FDC)の開発が進められることになりました。これは、中古船を改造してデータセンターとして利用するという革新的なアイデアです。

このプロジェクトは、商船三井、日立製作所、日立システムズの三社による共同事業で、2027年以降の運用開始を目指しています。陸上データセンターの運用経験を持つ各社は、それぞれの強みを活かしながら、FDCの需要検証と事業化を進めていきます。

FDCの開発背景とメリット



データセンターは生成AIの普及に伴い、ますます重要性を増しています。しかし、大都市圏では大規模な土地確保が難しく、インフラの整備も追いつかない事態が発生しています。これに対してFDCは、浮体式であるため、土地の制約を受けることなく設置が可能です。

短期間での開発



FDCの改造は約1年の工事で済むとされており、従来の陸上データセンターと比較して最大3年の短縮が見込まれています。これにより、迅速なサービス開始が可能となり、データセンター需要の急速な増加にも対応できます。

環境に優しい冷却システム



データセンターは大量の電力消費および発熱が問題とされていますが、FDCは海水や河川の水を利用した水冷式の冷却システムを採用することで、運用コストを低減していきます。この方法は、特にAI向けの高性能サーバーの冷却において効率的です。

移設可能な魅力



浮体式という特性は、需要の変化に応じて稼働場所を変更できる柔軟性も持っています。これにより、ビジネス環境の変化に対応しやすくなるでしょう。

中古船の活用によるメリット



中古船を使用することで、建設に伴う原材料の採掘や加工による環境負荷を大幅に削減できます。また、既存の船内システムを利用できるため、初期投資を抑えることが可能です。例えば、自動車運搬船の延べ床面積は約54,000㎡にも達し、これによって日本最大級の陸上データセンターに匹敵する広さを持っています。

各社の役割と今後の展望



商船三井は、船舶の改造計画をリードし、日立グループはデータセンターの設計・運用技術を担います。特に、日立グループは先進的なAIを活用し、社会インフラの複雑な課題に挑戦する次世代ソリューション「HMAX」を展開する予定です。これにより、FDCの運用がさらに高度化し、効率化が図られることが期待されます。

このプロジェクトは、ただの産業イノベーションに留まらず、環境問題や災害リスクの軽減にも寄与する可能性を秘めています。商船三井と日立の試みが、世界のデータセンター業界に新たな風を吹き込むことを期待しましょう。


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