小牧市立小牧南小学校、誇りの受賞
愛知県小牧市に位置する小学校、
小牧市立小牧南小学校が第56回中部建築賞に輝きました。この賞は中部圏域の地域に貢献する建築に贈られ、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。設計を手がけたのは
久米設計で、地域社会の活気を引き出す「つながり」を大切にした学び舎としての特徴が評価されました。
設計の背景と目指すもの
小牧南小学校の設計コンセプトは、「児童・先生・地域が関わり合い、共に成長する」です。この理念に基づき、校舎中央には「小牧山ステップ」と呼ばれる図書とワークスペースを設け、地域の人々とも連携する場を創出しました。これにより、子どもたちは学び合いの環境で成長し、地域とも密接なつながりを持つことができます。
豊かな学びを育む空間
建物の延床面積は11,336.10㎡で、地上4階建て。RC造の一部にS造を採用し、249人の児童が通うにふさわしい広々とした環境が整っています。吹抜けの空間構成により、児童同士が視覚的にも交流しやすく、多学年での学び合いや活動が活発に行える設計になっています。
また、屋外テラスは子どもたちの活動を内外に広げ、地域全体に賑わいを提供する工夫がされています。「小牧山ステップ」は、単に図書室としての役割だけでなく、知識を共有し、様々な活動が行われる場として機能します。これにより、子どもたちは自ら問題を考え、行動し、学び合いのコミュニティを育むことができます。
地域とのつながり
この小学校は、地域の人々とも連携し合うことを重視しており、互いに支え合う学校文化が根付いています。設計者からは、学校が地域に活気を与え、住民同士のつながりを深めていくことへの期待が込められています。この学び舎が、今後の小牧市の未来を描く上で重要な要素となるでしょう。
受賞の喜び
建築主や施工者、関係者に対する感謝の言葉が設計者から贈られ、この度の受賞を喜ばしく思います。「地域と共に育つ」ことを重視した小牧南小学校の設計は、多くの人々に受け入れられており、未来を見据えた教育環境を実現しています。この受賞により、さらなる地域の活性化への期待が寄せられています。
久米設計の取り組み
久米設計は1932年の創立以来、地域や人々を大切にしながら、持続可能な社会の実現に向けた新たな価値創造に努めています。技術とデザインが融合した建築設計を通じて、人と地域のつながりをさらに強めていくことが期待されます。
今後も、小牧南小学校を始めとした地域密着型の建物が、未来の学びの場として多くの人々に支持されることを願っています。