AIストームが新株式発行を決議、成長戦略加速のための資金調達へ

AIストームが新株式を発行し、新たな成長へ

AIストーム株式会社（旧株式会社ジェクシード）は、2025年4月に開催される取締役会において、新株式および第9回新株予約権を発行することを決議しました。この資金調達により、既存の事業を拡大するだけでなく、AIや教育、通信、インフラといった領域にも力を入れた新規事業への投資を加速することを目指しています。

新株式発行の詳細

新たに発行される株式数は1,980,100株で、1株あたりの発行価額は202円となります。また、39,603個の新株予約権も設定されており、1個につき100株の行使が可能で、行使価額も202円です。これにより、総額約12億円の資金調達を見込んでいます。払込期日は2025年5月14日が設定されています。

資金の有効利用

調達した資金は、主に以下の事業領域に使用される予定です：

- LEDディスプレイ・アドトラック事業の拡大
- AIスクール事業の開始
- 健康と睡眠に関連するAI技術の開発
- 次世代通信機器の販売拡大（特にWi-Fi7）
- トラックファンドを通じた物流インフラの強化

資金調達の背景と目的

近年、AIストームはITコンサルティングを土台に成長を続けており、2024年12月期には過去最高の売上と利益を記録しました。この成長を持続するために、AIストームは「DX×AI×インフラ」という新たなキーワードを掲げ、事業をさらに広げていく計画です。

今回の資金調達は、急成長するLEDサイネージ市場や、社会的な課題であるAI人材不足への対応策としてのAIスクール設立、健康分野へのAI応用を進めるための技術開発、及び次世代通信インフラ市場への参入を視野に入れたものです。また、トラックファンド事業を通じて国内の物流インフラ支援にも取り組むことにしています。

未来ビジョン

AIストームは「テクノロジーで社会課題を解決し、人と企業の未来を支える」というミッションを掲げており、次の成長のステージへのチャレンジを進めています。新規事業の推進を通じて、2028年までに売上および利益の飛躍的な成長を実現することを目指しています。

さらに、企業の成長を支えるため、M&Aや資本提携の活用を強化し、経営基盤の安定化にも力を注いでいく計画です。その結果として、持続的なキャッシュフローの創出や配当政策においても充実を図り、株主還元を進めていく意向を示しています。