東京の未来を創造するプロジェクトが100BANCHに集結
東京の複合施設「100BANCH」が、次世代のアイデアをかたちにする場として、GARAGE Programの第96期に選ばれた3つのプロジェクトを新たに迎え入れました。このプログラムは、未来を担う35歳未満の若者たちが自らのビジョンを実現するためのサポートを提供することを目的に設立されています。未来を見据えたこの実験がどのような成果を生むのか、期待が高まります。
プロジェクト詳細
選ばれた3つのプロジェクトは、記憶をモノに宿すこと、障害を抱える人々のための支援機器の共創、そしてきょうだい児の支援です。それぞれのプロジェクトが掲げる目標は、いずれも社会の課題に目を向けた独自のアイデアに基づいています。
1. yomiyomi
「yomiyomi」は、記憶をモノに宿すことで日常生活に思い出を取り込む新しい提案を行います。特に、卒業式やイベントなどの思い出を形にする「思い出召喚ステッカー」を紹介します。このデジタルステッカーはICチップを内蔵し、スマートフォンをかざすだけで瞬時に思い出を呼び起こすことができます。今後は、個人向けにも展開していく予定で、モノが持つ記憶の重要性を再認識させる試みとなります。
2. TOM JAPAN
障害者の声を聞き、彼らに必要な支援機器を共に創り出す「TOM JAPAN」は、障害を抱える当事者と多様な専門家がチームを組むことで実現されるプロジェクトです。Makeathonやワークショップを通じて、リアルタイムで必要とされる支援機器のプロトタイプを開発していきます。ここでは、技術革新と当事者のニーズが交わり、快適な社会の創造へとつながります。
3. your book
「your book」は、きょうだい児の特有の思いを形にすることで、親と子の距離を縮めるプロジェクトです。障がいを持つきょうだいのいる子どもたちが抱える感情や悩みを特別な「その子だけの本」として形にし、親に渡すことでコミュニケーションのきっかけを作ります。この試みは、家族の絆を深め、理解を促進することを目指しています。
参加の呼びかけ
現在、GARAGE Programでは新たなプロジェクトの応募を受け付けています。次回の募集締め切りは7月28日で、既に多くの注目を集めています。若いエネルギーが集まる100BANCHで、あなたのアイデアも未来に向けて発信してみませんか?
100BANCHの紹介
100BANCHは「100年先の世界を豊かにするための実験区」として、未知なる価値の創出に挑む若者たちを支援する場です。2017年には、パナソニックが100周年を迎えたことをきっかけに設立され、以来多くの未来志向のプロジェクトをサポートしてきました。
他からの応募者も含め、様々なプロジェクトがこの地で新しい実験を行っていくことが期待されています。未来創造に向けた一歩を踏み出す場所として、100BANCHが光り輝く場となることでしょう。