あらたな海の安全
2026-07-08 13:59:15

愛媛県と地元企業が共創する船舶衝突防止AIシステムの新展開

愛媛県と地元企業が共創する船舶衝突防止AIシステムの新展開



東京都に本社を置く株式会社WOGOが、愛媛県が推進するデジタル実装加速化プロジェクト「トライアングルエヒメ2.0」に新たに採択され、同県の海事産業における安全性向上を目指すプロジェクトを始動しました。このプロジェクトでは、世界初の中小商用船向けのAI衝突防止プラットフォームを開発し、地域の持続可能な未来を共に創造することを目的としています。

トライアングルエヒメ2.0とは


「トライアングルエヒメ」は、愛媛県が2022年度に始まったプロジェクトで、地域の課題解決と産業活性化を目指すものです。特に、県内の産業が直面する様々な課題、たとえば人手不足やアナログな業務環境への対応として、最新技術を持つ全国のスタートアップとのマッチングを行っています。2025年度には「トライアングルエヒメ2.0」へと進化し、実証実験にとどまらず、地域産業への技術定着を強力に推進することが期待されています。

船舶業界が抱える問題


日本の内航海運業界は、近年、船員の高齢化や労働環境の問題に苦しんでいます。ほとんどの内航船が最小限の乗組員で24時間の運航を行う必要があるため、事故発生のリスクが高まっているのです。愛媛県でも、来島海峡など国内屈指の航海の難所があり、毎年約30〜60件の衝突リスクがあります。これにより、一度の事故で数十億円の損失が出る可能性が高く、特に中小海運事業者には致命的な影響を及ぼします。

WOGOのAIシステムの特長


WOGOが開発する「AI・カメラ統合システム」は、船上でのリアルタイムな見張りを補助します。具体的には、船首に取り付けたカメラの映像を独自のAIが解析し、夜間や悪天候の状況下でも、小型漁船やブイを自動で識別・検知します。また、航海に関する様々なデータを統合し、衝突リスクを予測。万が一リスクが認識された際には、航海士に即座に警告を発信し、迅速な回避行動を支援します。

地域との連携と今後の展望


WOGOは、愛媛の地場企業と連携しながら実際の運航現場においてこのシステムを実装していきます。大王海運株式会社や美須賀海運株式会社の協力のもと、愛媛特有のデータを蓄積し、AIシステムの精度を高めることを目指しています。また、地場業者への利益還元を通じて地域経済に貢献するエコシステムの構築も進めています。今後、愛媛県内のさらに多くの海運事業者や自治体、漁協との連携を深めていく方針で、2028年度までに計20〜30隻にシステムを拡大する見込みです。これにより、愛媛の海事産業の発展に寄与し、持続可能な地域DXの実現を推進していきます。

株式会社WOGOの概要


WOGOは、先端技術を利用した革新的な開発を進めるスタートアップで、製造業向けのDXソリューションを手掛けています。海事産業の DXにも挑戦し、日本の物流基盤を支えるための変革を目指しています。今後の活躍に期待が寄せられる企業です。

【会社概要】
設立:2021年1月
代表取締役:秦 竟超
事業概要:製造業向けDXソリューションの開発・提供
公式ウェブサイト:https://www.wogo.ai/
本社所在地:東京都千代田区平河町2丁目8-9 HB平河町ビル2F


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