AI搭載の新しい詐欺対策サービス「アバスト詐欺ガーディアン」の登場

アバストの新サービス「詐欺ガーディアン」

デジタルセキュリティのリーダー、Gen（NASDAQ: GEN）より新たに登場したのが、AI駆使の詐欺対策サービス「アバスト詐欺ガーディアン」です。このサービスは、世界中の誰もが使えるように、無料ウイルス対策ソフト「Avast Free Antivirus」に統合されており、これによってユーザーは手軽にサイバー犯罪から身を守ることができます。

急増するサイバー犯罪

近年、特にAIを用いた詐欺が増加しています。従来のルールを破った、パーソナライズされた攻撃手法は、青天井の社会問題になっており、誰もが詐欺の犠牲者になりうるという警鐘を鳴らしています。GenのCPOリーナ・エリアス氏は、「今の詐欺は簡単なものではなく、AIにより非常に巧妙になっている」と述べ、その危険性に警鐘を鳴らします。

さらに、2025年第1四半期の脅威レポートでは、個人情報の漏洩件数が186％も急増しており、パスワードやクレジットカード情報などの悪用が懸念されています。それに伴い、フィッシングが発生するケースも増え、全詐欺の約3分の1がフィッシングによるものという統計が出ています。これらの情報を踏まえ、「詐欺ガーディアン」の開発が急務であったことが分かります。

「詐欺ガーディアン」の機能

「詐欺ガーディアン」は、Gen Threat Labsが蓄積したデータを基に、悪意のあるコンテンツやURLを検出し、詐欺の危険を未然に防ぎます。不正なウェブサイトなどをAIで監視することで、ユーザーがネット閲覧やショッピングをする際の安心感を提供します。

主な機能

- アバストアシスタント: 24時間利用可能なスキャム対策ガイダンスを提供し、怪しいリンクやオファーについて直ちにアドバイスを行います。
- Webガード: 数百万のウェブサイトを基に訓練されたAIが、リアルタイムで詐欺を検知します。

プレミアム版「詐欺ガーディアンプロ」

加えて、プレミアム版「詐欺ガーディアンプロ」は「Avast Premium Security」に搭載され、特にメール詐欺対策が強化されています。こちらは、メールの文脈や内容をAIが解析し、疑わしいメールを事前に警告します。

そして今後、SMSや通話といった他の通信手段にも対応する新機能が追加予定です。これにより、より幅広い形でユーザーを保護する取り組みが進められるでしょう。