2025年の夏、オフィスは避暑地に変わる?出社とテレワークの実態調査
2025年の夏働き方の実態を探るため、パーソルキャリア株式会社の調査機関『Job総研』が実施した「2025年夏のはたらき方実態調査」の結果は、近年の働き方における大きな変化を示しています。544人の社会人男女を対象に、出社とテレワークの希望、職場の熱中症対策、さらには夏の暑さが仕事に与える影響について調査しました。
出社回帰の実態
近年、テレワークが根付く中、出社を希望する回答者は74.6%に達しました。この結果は、企業側の要請によるものが多数を占めており、77.6%が出社は会社からの要請であると答えています。特に、多くの人が職場を「涼しい環境」として捉えていることが、この出社希望の背景にあるようです。
理想のはたらき方とその理由
調査によると、夏の理想の働き方は、「出社したい派」が48.0%であり、最大の理由は「涼しい環境が整っているから」というものでした。他にも「チームメンバーが出社する」「在宅だと集中できない」といった理由がありました。一方で、テレワークを希望する人々の多くは「外が暑いから」や「通勤による疲労軽減」を挙げ、物価高も影響しているようです。
熱中症対策の現状
職場の熱中症対策に関する印象では、74.6%が「対策がされている」と答える一方で、67.5%は「不十分さ」を感じているとのこと。具体的には、適切な空調管理やクールビズの推奨、飲料の備えなどが行われていますが、さらなる進展が求められています。
夏バテと仕事のやる気
夏バテ対策を行っていると答えた人は69.5%で、主な対策には水分補給と睡眠が含まれていました。また、85.7%の回答者が「夏の暑さは仕事のやる気に影響する」とし、その中で83.4%は「夏は仕事のやる気が下がる」と感じています。これは、企業が職場環境を整える必要性をさらに浮き彫りにしています。
調査から見える今後の課題
今回の調査結果から、企業と個人の両方に新たな価値観や働き方への適応が求められることがわかります。「クールビズの推奨」や「熱中症対策」が進められていますが、企業側には更なる実効性のある対策が期待されます。また、個人レベルでも健康維持に向けた意識が高まっており、今後も両者の協力が必要です。これからの季節、私たちの職場での取り組みが、一層の改善と進化を遂げることを願っています。