HOUSEIとGLOBL PTRが物流DXを推進
近年、日本の倉庫業界では人手不足が深刻な問題として浮上しています。これに対応するため、自動化や省人化のニーズが高まっており、株式会社HOUSEIと上海のGLOBL智能科技株式会社(以下、GLOBL PTR)が協業し、日本市場向けに「スマート倉庫システム」を提供することを発表しました。
協業の狙い
国際的な市場調査によると、無人搬送機(AGV)市場は今後も成長を続け、2029年までに年平均成長率(CAGR)8.29%を記録する見込みです。このような背景から、HOUSEIは日本の物流業界における自動化のニーズに応えるべく、GLOBL PTRとの協業に踏み切りました。これにより、コストパフォーマンスに優れた自動化製品とサービスが実現される予定です。
GLOBL PTRについて
GLOBL PTRは自動倉庫ソリューションのリーディングカンパニーで、中国国内において四方向パレットシャトルの市場で40~50%のシェアを誇ります。2015年の設立以来、同社は700件以上のプロジェクトを手掛けており、自動化機器の開発から販売までを行っています。今回の協業により、彼らの先進技術が日本の物流市場にもたらされることになります。
提供されるシステムの特長
商業施設の旧倉庫改修や新設倉庫の自動化ニーズに応えるため、関係者は限られた空間を有効活用し、品質を保ちながらもコストを低減したプランを用意しています。具体的には、四方向パレットシャトルやパレット搬送ロボットなど、高柔軟性と高拡張性を持つ自動搬送機器が提供されます。
四方向パレットシャトルとは
特に注目されるのが、四方向パレットシャトルです。この機器は、倉庫内で前後左右に自由に移動でき、限られたスペースを最大限に活用することが可能です。従来のスタッカークレーンと比較してスペースの利用効率を約30%向上させることができ、従来の倉庫面積での在庫数を50%まで増やすことが実現できます。これにより、より多くの在庫を効率的に保管できるという利点があります。
安全性と安心感
HOUSEIは、日本市場のニーズに最適化された製品を提供するため、安全性や信頼性にも細心の注意を払っています。セキュリティや耐久性、各種認証基準を満たした製品を提供し、導入後の保証・保守・駆け付け対応体制も整備されています。これにより、導入後も安心して運用できる環境が整うことになります。
今後の展望
今後、HOUSEIはGLOBL PTRとの連携を強化し、日本国内の物流倉庫市場における自動化のニーズに応えるべく、より高品質でコスト効率の良い製品開発を進めていく予定です。また、両社の技術とノウハウを活用し、スマート物流インフラの整備と最適化に貢献していきます。
この新たな取り組みは、日本の物流業界に大きな変革をもたらすことが期待されており、将来的な成長にも寄与することでしょう。今後の進展が非常に楽しみです。