クラシックとモダンが融合した「世田谷上馬のカフェ」
2025年のCLT OF THE YEARで優秀賞を受賞した「世田谷上馬のカフェ」。これはライフデザイン・カバヤが推進するCLT技術を駆使した建物で、都市部の狭小地に新たな可能性を見出す画期的なプロジェクトです。
このカフェは、敷地面積61.69m²(18.6坪)、間口5.1mという制約の中で建てられました。これまでの大空間を得意とした広い敷地での建築とは異なり、狭小地に特化した新しいCLT構法「LC-gate」(エルシーゲート)を使用した初の建物となります。
受賞の舞台裏
授賞式は2026年6月8日に東京都内で行われ、一般社団法人日本CLT協会の代表事務局員やライフデザイン・カバヤ社のエグゼクティブマネージャーが参加しました。審査では、CLTの特性を活かした施工方法が高く評価され、短工期での施工が実現された点が強調されました。
特に、わずか7日間での建て方が完成した点や、外壁仕上げ済みパネルの活用、足場を最小限に抑えた施工方法などが、都市型建築としての新しいモデルケースとして位置付けられました。
CLTの魅力
CLT(Cross Laminated Timber)は、木材を交互に重ねて接着した構造材で、軽量で高強度、かつ環境にも優しい特性を持っています。この技術は、近年のカーボンニュートラル社会の実現に向けても注目されており、国産材の利用促進が求められている現代において、非常に重要な役割を果たしています。
「世田谷上馬のカフェ」では、210mm厚のヒノキやスギを使用しており、木の温もりが感じられる空間が実現されています。バイオマス建材としての特性が、既存の建築物とは一線を画す独自性を生み出しているのです。
美しいデザインと機能
建物のデザインも魅力の一つ。シンプルで洗練された外観は、都会的な洗練さを持ちながらも、周囲の環境に柔らかく溶け込むような佇まいです。内部はオープンスペースになっており、カフェとしての機能性だけでなく、さまざまなイベントにも利用できるフレキシブルな空間が広がっています。
また、このカフェは地域交流の場としても重要な役割を果たすことが期待されています。利用者同士の交流が生まれることで、地域のコミュニティが一層深まることでしょう。
未来への貢献
ライフデザイン・カバヤ株式会社は、今後もCLT建築の普及を通じて、国産材の活用を進めるとともに、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを継続する意向を示しています。このような先進的なプロジェクトが増えていくことが、未来の都市設計において重要な一歩となることでしょう。
「世田谷上馬のカフェ」は、狭小地におけるCLT建築の可能性を広げるだけでなく、地域社会に新たな価値を提供する素晴らしい事例となっています。さあ、ぜひこの新たな空間を訪れ、木材の温もりに触れてみてはいかがでしょうか。