医療情報提供サービス
2025-12-25 16:03:15

訪日外国人向け医療情報提供サービスが東京都で実証開始

訪日外国人向けの医療情報提供サービス「Japan Medical Advisor」



日本を訪れる外国人観光客の増加に伴い、彼らの健康管理に役立つ新たなサービスが始まります。株式会社メディ・エンジンと株式会社昭文社ホールディングスは、2025年12月25日から東京都内の新宿、渋谷、浅草、六本木の4エリアで、訪日外国人向けの医療機関や医薬品情報を提供する実証事業を開始することを発表しました。この取り組みは、観光客が日本滞在中に安心して旅行を楽しむための一助となることを目指しています。

背景と目的



近年、観光庁の調査によると、訪日外国人観光客の約4%が日本滞在中に体調不良を経験していることがわかっています。体調不良の際、どの医療機関に行けばよいのか、また症状を正確に伝えられるのかといった問題が多くの外国人観光客にとっての障害となっています。さらに、観光施設の負担も増加し、事業者は医療費の未払い問題にも直面しています。

この実証事業「Japan Medical Advisor」は、訪日外国人が持つ体調不良時の悩みを解消し、適切な医療サービスに繋がる場を提供することを目的としています。メディ・エンジンの医療サービスに関する専門知識と、昭文社ホールディングスのメディア運営やデジタル地図に関する豊富な経験を組み合わせることで、言語の壁や医療システムの違いに困惑する旅行者に対して、必要な情報を迅速に提供します。

実証事業の内容



このサービスでは、エリアごとに訪日外国人が受診できる医療機関や市販の医薬品情報などを提供します。具体的には、宿泊施設などに設置された「医療機関マップ」を通じて、地域内の受入医療機関および薬局情報が確認可能です。マップに掲載されたQRコードを活用して、利用者は症状セルフチェックを行い、現在の状態に適した医薬品や医療機関を案内されます。

これにより、軽症の観光客はセルフケアを行うことができ、必要に応じての速やかな医療機関へのアクセスも可能となります。体調不良者の中でも70%以上は風邪や発熱、腹痛、下痢など軽症が多く含まれており、本サービスはそのような症状に対しても対応できます。

実施期間と対応言語



この実証事業は2025年12月25日から2026年3月31日まで実施予定です(状況により延長の可能性あり)。対応言語は英語と中国語(簡体字)で、訪日外国人がスムーズに利用できるよう配慮されています。

未来の展望



メディ・エンジンと昭文社ホールディングスは、実証事業を通じてサービスの有効性と事業性を検証し、2026年4月から本格運用を目指します。日本における医療サービスの向上を図りながら、国際的な観光客が安心して日本を訪れ、楽しめる環境作りに取り組んでいく所存です。具体的には、今後も観光関連事業者や医療機関と連携し、観光客のニーズに合ったサービスを継続的に提供していく方針です。

会社概要



  • - 株式会社メディ・エンジン
・設立:2024年3月19日
・所在地:東京都港区芝大門2-8-5 MHKビル4階
・事業内容:外国人向け多言語受診案内事業
・使命:すべての人々が平等に医療を受けられる世界を構築する

  • - 株式会社昭文社ホールディングス
・設立:1964年6月
・所在地:東京都千代田区麹町3-1
・事業内容:企業戦略立案、メディア運営、物流事業など

訪日外国人の医療に関する課題を解決するための新たなプラットフォームとして「Japan Medical Advisor」が期待されます。これにより、観光客が快適に旅行を楽しむための基盤が整っています。今後の動向に注目が集まることでしょう。


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