タブレット回答と紙回答の違いを検証!
日本インフォメーション株式会社(東京都中央区)は、アンケート調査の新たな方法論に関する検証を実施しました。この調査は、紙での回答とタブレットでの回答が、どのように結果に影響を及ぼすのかを明らかにすることを目的としています。
調査のスタート
調査では、生活者を会場に集め、実際に製品の試食や試飲、デザイン評価を行う「会場調査(CLT)」の形式を使用しました。参加者は、伝統的な紙の調査票に自筆で記入する方法と、最新のタブレットを使ったWEBベースの回答方法に分かれ、比較を行いました。これまで、紙による回答が主流でしたが、時代の進化とともにタブレット回答が増加してきました。
調査内容の詳細
この会場調査は、特に「チョコレート・チョコ菓子」に焦点をあてたものです。以下のような設問が含まれています:
1. 棚での商品評価
2. 商品パッケージの評価(絶対評価3品、相対評価)
3. 好み・嗜好性に関する共通設問
参加者は、一都三県在住の20代から60代の女性たちで、週に1回以上チョコレートやチョコ菓子を購入し、食べる人々です。食品製造・販売やマスコミ・広告業に従事する方々は調査対象から除かれました。
調査結果の解析
1. 回答時間
紙回答とタブレット回答の平均時間はほぼ変わらず、どちらの方法でも短時間で終了したことが分かりました。
2. 単一回答の傾向
全体的に見て、回答方法による偏りはほぼ無く、設問により差があったものの、全体の平均は小さめでした。従来の方法と比較しても、信頼性の高いデータが得られました。
3. 複数回答の結果
タブレット回答では、ランダマイズ機能を活用することで、選択個数がわずかに増加する傾向が見られました。これにより、選択肢の位置に対するバイアスが軽減され、回答の正確性が向上しました。
4. 自由回答の傾向
自由回答に関しては、タブレットでの回答がやや多く、漢字変換の容易さから内容も充実している傾向がありました。
タブレット回答の利点
最後に、タブレット回答の優れた点も挙げておきましょう:
- - コスト削減:印刷費や入力費用を削減できます。
- - 利便性:調査の途中経過を簡単に確認することができます。
- - スピード向上:データ作成から集計結果までの時間が短縮されます。
- - 機能拡充:AIを活用した質問形式や簡易インタビューの導入も可能になります。
まとめ
今回の調査を通じて、タブレット回答は紙回答と比較して大きな差異が無いことが確認され、かつ多くのメリットがあることが分かりました。アンケート調査の新たな方法として、タブレット回答をぜひ検討してみてください。
日本インフォメーション株式会社は、業界トップクラスの会場調査を手掛けており、日用消費財メーカーを中心に多くの試食・試飲調査を実施しています。詳しい情報は、
公式サイトをご覧ください。