「IP BASE AWARD」受賞
2025-02-28 19:14:25

第6回「IP BASE AWARD」で大熊ダイヤモンドデバイスが栄光を掴む

第6回「IP BASE AWARD」授賞式開催



2024年2月28日、特許庁主催の「IP BASE AWARD」授賞式が東京のベルサール汐留にて行われました。この式典では、スタートアップの成長を後押しするための知財活動や支援活動が奨励されています。おかげさまで、今年度も多くの優れた企業や個人がその成果を称えられる機会となりました。

グランプリ受賞者の発表



今年度のスタートアップ部門では、大熊ダイヤモンドデバイス株式会社がグランプリを獲得しました。彼らは、北海道大学と産業技術総合研究所に由来するスタートアップで、宇宙や防衛、通信分野における「ダイヤモンド半導体」の社会実装を目指しています。また、福島第一原子力発電所の廃炉事業においても、重要な技術を開発しています。この受賞は、彼らの革新的な技術力と知財戦略の集大成と言えるでしょう。

さらに、スタートアップ支援者部門のグランプリには、坂本剛氏(QBキャピタル合同会社 代表パートナー)と、慶應義塾大学イノベーション推進本部が選ばれました。坂本氏は、長年にわたり大学発スタートアップの支援を行っており、スタートアップに特化した投資や支援によってエコシステムの活性化に貢献しています。慶應義塾大学は、先端研究の社会実装を進める重要な役割を果たしており、今回の受賞はその努力の賜物です。

行われたピッチ審査



今年度の授賞式では、スタートアップ部門において事前審査を通過したファイナリスト6社による公開ピッチ審査が行われ、この過程で各企業の戦略や課題について直接のプレゼンテーションがありました。ピッチ審査では、会場の来場者による「オーディエンス賞」も新たに設けられ、観客が選んだ企業にもスポットライトが当たる形となりました。このようにして、一般の声も反映されることで、より多くの事業が支援されることを期待しています。

審査基準の詳細



「スタートアップ部門」の審査基準は、知財権の戦略的取得や活用に積極的に取り組む企業が対象となります。評価には、知財活動の実績を基にした測定があり、優れた知財戦略や取り組みが求められます。一方、スタートアップ支援者部門では、スタートアップの知財エコシステムの活性化を促進する個人や組織が対象で、実績を重視した選出が行われます。

奨励賞受賞者の紹介



さらに、奨励賞として noteworthy の企業が選ばれました。スタートアップ部門では、株式会社カルディオインテリジェンスと、株式会社サイキンソーがそれぞれ高い評価を受けました。カルディオインテリジェンスは、AIによる心臓病診断支援を行い、医療現場のニーズに応える実用的な製品開発に取り組んでいます。サイキンソーは、腸内フローラデータプラットフォームの提供を通じて、個人向けのヘルスケアを進化させています。

スタートアップ支援者部門では、サカタニ知財事務所の酒谷誠一氏や、一般社団法人TXアントレプレナーパートナーズ、また弁理士法人レクシード・テックの南野研人氏、WNW特許事務所の渡邉伸一氏がそれぞれ評価されました。彼らは知財戦略の構築や実績に基づき、スタートアップの未来に重要な貢献をしています。

IP BASEの役割



「IP BASE」とは、スタートアップが知財について学ぶためのポータルサイトです。知財に関する情報を集約し、スタートアップに必要な基礎知識や支援施策を提供、知財専門家とのつながりを促進しています。これにより、スタートアップは自らの成長に必要な知財戦略を構築しやすくなっています。

この授賞式を通じて、知財が持つ重要性が多くのスタートアップや支援者に再認識される機会となりました。未来の成長を期待される彼らの取り組みに、引き続き注目が集まります。


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