bemyfriendsのDreamus Company買収がもたらす音楽ファンダムビジネスの新たな展開
2023年10月、グローバルファンダムビジネスを展開する企業bemyfriendsが、音楽プラットフォーム「FLO」を運営するDreamus Companyの買収を成功裏に完了したと発表しました。この買収は、音楽産業全般を包含するファンダムビジネスエコシステムの本格的構築に寄与するもので、今後の業界の動向に大きな影響を与えるでしょう。
bemyfriendsのファンダムビジネス360の展開
bemyfriendsは、広告、ファンクラブ運営、Eコマース、ファンコミュニケーション、イベント運営、IP基盤ビジネスという6つの核となる領域で「ファンダムビジネス360」を展開しています。今回の買収により、Dreamus Companyの音源ストリーミングやアルバム流通、MD制作など、音楽関連事業が加わることで、より強固なファンダムビジネスの価値連鎖が形成されることになります。
一方、Dreamus Companyは音楽とエンターテインメントの分野での事業構造を再編し、経営効率を高めています。同社は2021年にbemyfriendsに持分投資を通じた協業を行い、相互の強みを活かしたシナジー効果を生み出しています。このような背景から、両社の連携によって新たなビジネスモデルが生まれることが期待されています。
新たなプラットフォーム連携で生まれるシナジー
bemyfriendsは、Dreamus Companyを完全に統合した後、FLOとb.stageの事業シナジーを早速創出することに着手します。APIベースのプラットフォーム連動を介して、両サービス間の利便性が向上し、FLOにb.stageの資源を結びつけることでアーティストやIPの商業活動を拡大させることが可能となります。また、FLO上でのファンダム体験も強化され、より多くのファンが喜びを感じる環境が整うでしょう。
bemyfriendsはこの新しいシナジーを通じて、連結ベースで3,000億ウォン以上のグローバル売上を目指しています。K-POPの人気を活かし、韓国型ファンダムビジネスを世界に展開することがその戦略です。すでに230カ国でb.stageを利用したファンダムエコシステムを構築しており、300以上のプラットフォームで成功を収めています。
bemyfriendsの未来展望
bemyfriendsの代表、ソ・ウソク氏は「Dreamus Companyの買収により、ファンダムビジネスのエコシステムが完成した」と強調し、成果を通じて市場の信頼に応える意向を示しています。「FLOは単なる音楽ストリーミングサービスにとどまらず、ファンとアーティストが緊密に結びつく新しいエコシステムプラットフォームに進化する」と述べました。
また、bemyfriendsはK-POPに限らず、eスポーツやさまざまなコンテンツ分野でもグローバルIPとの協業を進めています。最近では、Netflixの人気作< KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ >の公式ファンコミュニティを形成しており、IPファンダムビジネスの領域拡大にも取り組んでいます。今後も関連するIPとのパートナーシップを強化し、持続可能な成長を目指す姿勢を示しています。
結論
bemyfriendsとDreamus Companyの統合は、ただの買収にとどまらず、音楽およびエンターテインメント業界に新たな風を呼び込むものです。彼らの取り組みが実を結び、ファンダムビジネスの新たな基準が確立されることに期待が寄せられています。今後の展開に注目しましょう。