高齢者歓迎の賃貸物件が急増!新築物件のトレンドと設備調査結果
株式会社LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は、新築賃貸物件に関する近年の変化を調査しました。特に「高齢者歓迎」という条件が急増していることが浮き彫りになりました。この背景や新築物件に求められるトレンドについて詳しく見ていきましょう。
高齢者向け物件の増加
調査によると、高齢者を受け入れる「高齢者歓迎」の物件が、シングル向けおよびファミリー向けの両方で急増しています。具体的には、2021年に比べてシングル向けのこの条件の物件は3倍に増え、全体としてもまだ1%未満ですが、注目すべき変化です。高齢化社会が進む中、高齢者が安心して住める賃貸住宅の必要性が高まっています。
ファミリー向けでは、フリーレントが2位にランクインしました。これは、家賃が上昇するなかで、借り手の負担を軽減するための戦略として定着しています。
趣味やライフスタイル重視の物件
シングルとファミリー向けの物件に共通しているのは、「楽器相談可」や「ペット相談可」といった条件の増加です。これにより、趣味やライフスタイルを重視する人々に対応した物件が多くなり、生活の質が向上しています。
安全性を重視した設備
次に、設備に関するトレンドです。新築賃貸物件において、シングル向けでは「カウンターキッチン」が1位、ファミリー向けでは「デザイナーズ」が1位となりました。特に、在宅勤務の普及に伴い、キッチン環境の充実が求められていることが伺えます。
また「セキュリティ会社加入済」や「防犯カメラ」といった安全設備も多くランキング上位に入り、これにより居住者の安心感が高まっています。特に、防犯対策に力を入れる動きが強まっているのが特徴です。
テレワーク生活の影響
インターネット使用料が無料という条件も、シングル向け・ファミリー向け共に上位にランクインしています。テレワークやオンライン活動の普及により、高速かつ安定したインターネット環境が生活に欠かせない要素になっています。
高齢者と賃貸住宅
LIFULL HOME'S PRESS編集部の分析では、高齢化社会における住宅弱者問題に触れています。高齢者が賃貸住宅を選びにくいという背景には、収入の不安定さや孤独死といったリスクがあります。ところが、最近では国の政策により住宅セーフティネット法が改正されるなど、貸主側も対応を見せています。
今後の展望
2025年に向けて、カーボンニュートラルの実現に向けた新たな基準が設けられるなど、今後の新築物件にはさらなる進化が求められています。新築賃貸物件は未来の住宅ストックを形作る重要な要素であり、私たち一人ひとりの生活スタイルにより良い影響を与える可能性があります。
これからの住宅市場では、利便性と安全性を兼ね備えた物件がますます増えていくと考えられます。新築賃貸が求める条件や設備がどのように変化していくのか、今後も目が離せません。