2026年春、岩手県小岩井で始まる新たな観光体験とは

「新たな日本の価値」を見出す宿泊体験

2026年春、岩手県小岩井農場に新たにオープンする「AZUMA FARM KOIWAI」は、高付加価値型ホテルとして注目を集めています。このプロジェクトは、JR東日本グループが掲げる中長期ビジネス成長戦略「Beyond the Border」の一環で、地域資源を活かした新たな観光価値の創造を目的としています。

JR東日本の新たな取り組み

JR東日本は、これまでも地域の魅力を発信するため、クルーズトレイン『TRAIN SUITE 四季島』を運行し、四季折々の美しい風景を楽しむ上質な旅の提供に力を入れてきました。この度、小岩井農場に設ける宿泊施設は、地域の風土や文化を最大限に活かした特別な体験ができる場となることでしょう。

AZUMA FARMのブランド戦略

「AZUMA FARM KOIWAI」は、世界的ホテリエのAdrian Zecha氏が関与し、新たに創設されたホテルブランド「AZUMA FARM」の一部です。このブランド名は、「東(アズマ)」という言葉から来ており、日本の自然や文化、農業を次世代へと受け継いでいくことを意図しています。ファームライフを体験できるこのリゾートは、訪れる人々に地域に根ざした新しい楽しみ方を提供します。

小岩井農場の魅力

小岩井農場は、日本の鉄道の父とも称される井上勝によって開発され、130年余りの歴史を持つ美しい農牧場です。大自然の風景と地元の人々の営みによって形成されたこの土地は、ホスピタリティの新たな発信地として相応しい場所です。岩手山を望むこの計画地に、新たなホテルが誕生することで、観光と地域の持続可能な発展が期待されます。

宿泊施設の詳細

「AZUMA FARM KOIWAI」の宿泊棟は、24室を備えたコンセプトが特徴です。「A Down To Earth Farm Stay」という理念のもと、地に足のついたエコなライフスタイルを体現しています。地域の素材を活用した建築や、自然に囲まれたサウナ棟など、訪れる人々が心身共にリフレッシュできる空間が広がります。

さらに、農場の新鮮な食材を使ったレストランやラウンジも併設され、地元の魅力を最大限に引き出す食体験も楽しめます。宿泊料金は約20万から30万円を想定しており、ラグジュアリーな滞在が可能です。

新たな体験の提供

この新しい宿泊施設では、地域の自然や文化を体験するアクティビティが豊富に用意されており、新鮮な乳製品提供や、周辺観光としての新しい移動手段「空飛ぶクルマ」も考慮されています。株式会社SkyDriveとの連携により、盛岡とホテル間のアクセスも視野に入れており、観光客の移動がよりスムーズに経験できるでしょう。

地方を訪れる新しい「目的地」としての役割を担う「AZUMA FARM KOIWAI」。訪れる人々にとって、地域経済を支え、環境に配慮したサステナブルな旅のプラットフォームとなることを目指しています。新たな日本の魅力を感じられる宿泊体験を、ぜひご期待ください。