コダシップの挑戦
2025-03-06 20:33:16

コダシップ、欧州のスーパーコンピューティングでRISC-V社会を推進

コダシップ、EUのDAREプロジェクトでの中心的役割



2025年3月、ドイツ・ミュンヘンで発表された情報によると、コダシップはEUが支援するDAREプロジェクトにおいて、ハイエンドRISC-Vプロセッサの設計を担当することになりました。このプロジェクトは、「Digital Autonomy with RISC-V in Europe」という名称で、欧州のスーパーコンピューティング技術を革新し、自律的なデジタル社会の実現を目指しています。

DAREプロジェクトの概要



DAREは、高性能でエネルギー効率の良いRISC-Vベースのプロセッサとアクセラレータを用いて、スーパーコンピューティングの計算スタックを構築することを目的としています。EUはこのプロジェクトに対し、最初の3年間にわたって2億4000万ユーロの資金を提供することを約束しています。選定されたパートナー企業は、ハードウェアとソフトウェアの共同設計を行い、競争力のあるパフォーマンスと効率性を実現します。

コダシップの役割



コダシップは、この資金を基に、高度なカスタマイズが可能なRISC-Vベースの汎用プロセッサ(GPP)を設計します。欧州に拠点を置く開発チームと協力し、革新的なコンピューティング手法を取り入れて、このプロジェクトの成功に寄与します。コダシップの製品は、32ビットの省電力組み込みシステムから、64ビットの安全性とセキュリティ機能を備えたアプリケーションコアファミリまで、多岐にわたり展開されています。

特に注目すべきは、コダシップが提供する高度に自動化されたプロセッサ設計ツール「Codasip Studio」の存在です。このツールはハードウェアとソフトウェアの協調最適化と、アプリケーション固有のカスタマイズを可能にし、多くのビジネスシーンでの活用が期待されます。

AIやビッグデータ処理への応用



DAREプロジェクトを通じて、コダシップはAIやビッグデータ処理、スーパーコンピューティングなどの高度なアプリケーションに向けた製品ポートフォリオの拡充を計画しています。これにより、様々な業界において高効率な計算能力を提供し、企業の競争力を高めることができるでしょう。

コダシップの創業者の言葉



コダシップの創設者であり、CIOのKarel Masarik氏は「私たちのカスタムコンピューティング開発は、従来のアプローチと比べて少ないリソースでより多くの成果を上げられることを意味します」と述べています。また、EUによるこの大規模なチップ開発プロジェクトへの参加を嬉しく思っていることを強調し、コダシップの技術が欧州の半導体産業の強化に寄与することを期待しています。

コダシップは、DAREプロジェクトを通じてヨーロッパの産業界のネットワークとともに、新技術の開発を進めていく方針です。

コダシップについて



コダシップは、システム・オン・チップ開発のリーダーとして、他社が市場で競争力を持つためのプロセッサ技術を提供しています。オープンなRISC-V ISAの可能性を生かし、ユーザーはカスタムコンピュート製品を自由に利用できます。Codasip Studioは、業界のニーズに応じてカスタマイズできるプロセッサIPシリーズを組み合わせ、完全なオープンアーキテクチャのライセンスモデルを実現しています。コダシップはヨーロッパでの存在を誇りに思い、世界中でサービスを展開し、すでに数十億台のデバイスにその技術を提供しています。

詳細な情報はコダシップの公式サイトをご覧ください。


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