九州リテールメディア連合会が挑む新しいマーケティング戦略とは
2023年9月、株式会社SalesPlusが発足した「九州リテールメディア連合会」が、2025年に向けた新たな活動方針や取り組みを発表する勉強会が開催されました。今回の勉強会には、トライアルカンパニー、イオン九州、西鉄ストア、ミニストップ、イズミなどの10社が参加し、リテールメディア市場についてのディスカッションが行われました。
九州リテールメディア連合会のビジョン
SalesPlusの代表取締役社長CEO、大浦芳久氏は、成長著しいリテールメディア市場での連携の重要性を強調しました。2023年は前年の倍以上の案件が引き合いを受けており、九州リテールメディア連合会は「日本一効果的・効率的なメディアネットワーク」を目指しています。2024年は成功事例が増え、参画企業を拡大していく方針です。
勉強会の内容と取り組み
勉強会は、以下の3つのセッションで構成されました。
- - 九州リテールメディア連合会の活動について
- - 2024年リテールメディアの振返り
- - 新サービス「地元メディアと地域小売を結ぶプラン」について
参加企業は、自社のリテールメディアへの取り組みや成功事例を共有。特に注目されたのは、各小売店アプリをリテールメディア化し、より広義なマーケティング戦略の実施です。2025年には、九州全体にネットワークを広げ、さらなる成長を図る計画です。
2024年の振り返りと今後の展望
SalesPlus社の関晋弥副社長は、「2024年のリテールメディアの振返り」を行い、飲料や食品系のメーカーとの連携が増加したことを報告しました。サントリーやカルビーといった企業との協業によって、地域に根ざした訴求や新たな商品のプロモーションが成功を収めました。こうした成功事例をもとに、2025年に施策を広げていく意向が示されました。
各企業の取り組み
西鉄ストア
西鉄ストアは、リテールメディアの強化を進めており、LOVE FMとのコラボレーションによるラジオCMや魅力的なリテールプランを展開しています。売上の向上も視野に入れた取り組みが功を奏しており、今後の成長が期待されています。
トライアルカンパニー
トライアルカンパニーもリテールメディアを利用した新たなお客様のファン化を図るため、購買データを分析しターゲティングを実施しています。今後は販促組織の強化と共に、様々なメディアでの商品プロモーションを行い、新たなマーケティング技術の確立を目指すとしています。
結論
今回の勉強会では、九州リテールメディア連合会の各企業が協力し、地域に根ざしたマーケティングを推進している様子が伺えました。2025年に向けた新戦略の策定が進む中、多くの成功事例が生まれることで、九州の小売業界が一層活性化することが期待されます。