東京女子医科大学の公開シンポジウム
東京女子医科大学は、脳神経診療界の最新情報と未来をテーマにした公開シンポジウム「変貌する脳神経診療:最新治療と未来地図」を2025年9月27日(土)に開催します。このイベントでは、脳の病気に関する最新の治療法や研究成果を、専門医による分かりやすい解説を通じて紹介します。
脳の病気とその治療の進化
脳に関する疾病は近年、急速に進化しています。認知症の治療では、新たに開発された点滴治療によって、異常なたんぱく質の除去が目指されています。この新しいアプローチは、患者の早期回復をサポートする大きな進展です。また、多発性硬化症や視神経脊髄炎関連疾患に対しては、新薬の登場が相次いでいます。これにより、再発や病状の悪化を防ぐ可能性が広がっています。
心房細動が脳梗塞の原因になることがあるため、心臓の左心耳をふさぐカテーテル治療の導入も注目されています。この手法により、脳卒中リスクの大幅な軽減が期待されています。くも膜下出血や脳梗塞に対するカテーテル治療技術も進化し、より安全で迅速な対応が可能になりました。さらに、パーキンソン病やジストニアの患者に対しては、体への負担が少ない特定部位へのアプローチが進められています。
シンポジウムの詳細
公開シンポジウムは、東京女子医科大学の弥生記念講堂で対面形式とZoomウェビナーによる同時配信が行われます。プログラムには、各分野の専門家による講演が含まれており、参加者は最新の情報に触れることができます。13:30からの会長挨拶を皮切りに、様々なテーマでの講演が予定されており、参加者は医療の最前線を理解する貴重な機会です。
プログラム内容
- - 13:40 吉澤浩志先生:認知症診療の大きな変化
- - 14:00 池口亮太郎先生:神経免疫疾患の最新治療法
- - 14:20 長谷川瞬先生:心臓デバイスによる脳卒中予防
- - 14:40 石川達也先生:最新の脳血管内治療
- - 15:00 金吉秀先生:機能神経外科の最新技術
また、15:30からはパネルディスカッションが行われ、参加者との対話を通じて知識を深める機会も設けられています。
参加方法
参加は無料で、一般の方や医療従事者、学生、教職員など幅広い方々に開かれています。対面参加の場合は事前申込不要で、当日会場に直接お越しください。オンライン参加を希望する場合は、事前に登録が必要です。登録は簡単で、指定のURLから必要事項を入力後、送信されたメールに記載された参加用リンクからアクセスできます。
お問い合わせ
シンポジウムについての詳細な情報や質問は、東京女子医科大学学会事務局へお問い合わせください。また、報道に関する取材については広報室にも連絡が可能です。
大学の理念
東京女子医科大学は、1900年に設立されて以来、専門的な医療教育と研究を通じて、女性の医療人を育成することに注力してきました。大学の理念は「至誠と愛」であり、この精神を基盤に医療人の育成を行っています。参加を通じて最新の脳神経診療の動向を学び、多くの人々の健康と安全に貢献できる医療の未来を共に考えていきましょう。