Animeを通じて日本語を学ぶ新たな挑戦
株式会社メディアフュージョンが開発した日本語eラーニングシステム『TalkFun Japan』が、アジア市場への本格進出を発表しました。アニメを活用したこの学習システムは、学習者に没入型の日本語学習体験を提供し、教育テクノロジーの世界市場での競争力を高めることを目指しています。
日本語学習の現状
国際交流基金の調査によれば、日本語学習者の数は2015年を境に一時的に減少しましたが、2024年には約400万人に達する見込みです。そのうち、アジア地域だけで316万人が日本語を学んでおり、特に近年の急速な進展が注目されています。これは、日本文化やアニメに対する興味、就労や留学を目的とした学習需要の拡大、デジタル要素を活用した若年層の学習スタイルの浸透など、様々な要因が影響しています。
『TalkFun Japan』の特徴
『TalkFun Japan』は、従来の教育の枠を超え、エンターテイメントと実用性を融合させた日本語学習を実現しています。このシステムは、学習を続けることの難しさを解消するために、インタラクティブで没入感のある体験を提供し、楽しみながら言語を習得できる環境を整えています。現在、α版が公開されており、2026年にはβ版や本番サービスをリリースする予定です。
アジア市場への展開
アジア市場への第一歩として、メディアフュージョンはベトナムを選定しました。日本文化への関心、学習人口、デジタル親和性が高いことから、具体的な活動を2026年3月から展開する計画です。さらに、インドやネパール、バングラデシュなど、英語が広く使用されている地域へも展開を予定しており、各地域に特化した内容でサービスを最適化していきます。特にTikTokやInstagramを活用したデジタルプロモーションも行っており、若年層にアプローチしています。
学習エコシステムの構築
『TalkFun Japan』の提供に加えて、メディアフュージョンは、日本語学習と日本文化、ITに関する情報発信を行っており、外国人メンバーによる公式ブログ「note」でも国際的な視点からの可視化を進めています。これにより、学習者はただ単に語学を学ぶだけでなく、日本文化の魅力にも触れながら、長期的な学びの環境を整えることを目指しています。
今後のビジョン
メディアフュージョンは『TalkFun Japan』を通じて、教育テクノロジーの新たな可能性を探求しています。日本の教育をグローバルに展開し、今後も文化・技術の橋渡し役としての役割に注力し、競争力を高めてまいります。これを中長期的な経営戦略の柱として推進し、教育・IT・文化が融合する未来を描いています。
会社情報
メディアフュージョンは、大阪で設立され、企業や公的機関のDX推進に貢献しています。東京オフィスやハノイのR&Dセンターを通じて、グローバルな視点からの事業展開を行っています。公式サイトでは、さらなる詳細情報を提供していますので、ぜひご覧ください。