SMBC日興証券がKongのAPI管理プラットフォームを採用
最近、SMBC日興証券株式会社がKong株式会社のAPI管理プラットフォームを導入したというニュースが話題を呼んでいます。この採用は、金融サービスの持続的な提供と、そのための柔軟なシステム基盤を構築する一環として行われました。Kongの製品は、信頼性、拡張性、柔軟性が高く評価されており、SMBC日興証券のシステムにミッションクリティカルな環境での運用を支援します。これにより同社は、安定した金融サービスの提供に加え、デジタル変革を加速させていく方針です。
API管理プラットフォームのメリット
Kongを選んだ理由として、以下の点が挙げられます。
1.
機能の柔軟性: KongのAPI管理プラットフォームは、複数の製品との比較検討において、あらゆる面で高い評価を受けています。
2.
高可用性とセキュリティ: エンタープライズ設計が施されており、ゼロダウンタイムでの運用が可能です。
3.
API開発のベストプラクティス: KongはAPIの統合管理を一元化できる唯一のプラットフォームとされています。
4.
密な技術サポート: Kongの日本法人は、導入後も継続的な技術支援を行っていく意向を示しています。
これらの特長を有するKongは、特に金融業界においてクローズエンドなサービスの迅速な展開と安定性を求めるニーズにマッチしています。
業務プロセスの変革
本プロジェクトの主な領域として、個人投資家向けオンライン取引サービス「EZトレード」のAPI活用が挙げられています。以下のような具体的な目的があります。
- - モノリシック構造からの移行: これによって、さまざまなサービスを柔軟に連携させることが可能になります。
- - 認証機能の独立化: サービス間の接続性を高めつつ、重複機能を排除し、開発生産性を向上させることを狙います。
- - 新旧システムの共存: これにより、既存の資産を活用しつつ、新たなビジネスモデルに対応したアーキテクチャを設計できます。
社内向けAPIマネジメント基盤にもKongが導入され、クラウドネイティブ環境に対応した柔軟なコンポーネント構成が評価されています。その結果、社外向けサービスだけでなく、社内向けにも強力なAPI基盤を提供することが可能になります。
未来への展望
今後の日興証券の展望としては、金融インフラの高度な可用性と俊敏性を兼ね備えた次世代API基盤を構築し、さらにはデータ活用やAIとの統合にも期待しています。また、グループ企業や金融業界全体への技術の展開も継続し、サービス品質の向上と持続的な成長に努めることを目指しています。
SMBC日興証券のシステム担当吉岡氏は、KongのAPIプラットフォームが新たなアーキテクチャの中核であると評価し、金融サービスの提供のための基盤となることへの期待を寄せています。さらに、日興システムソリューションズの五月女氏は、Kongの導入によって顧客に安定したサービスを提供する自信を表明しています。
このように、KongのAPI管理プラットフォームは、SMBC日興証券のデジタル変革を支える重要な要素となっており、今後の同社の展開が非常に楽しみです。Kongは今後も、日本市場での技術支援を通じて、より良い金融サービスの実現に貢献していくことでしょう。