東京の魅力を再発見
2025-09-24 14:39:22

人々の思いが紡ぐ東京の魅力—LIFULL HOME'S総研新報告書

『Sensuous City [官能都市] 2025』の概要



都市の魅力とは何か?LIFULL HOME'S総研が新たに発表した報告書『Sensuous City [官能都市] 2025』は、10年の時を経てその問いに向き合います。2015年に生まれた前身の報告書を礎に、関係性と身体性という2つの視点から、2025年に求められる都市の価値を模索します。

都市の鈍化と進化


近年、東京をはじめとする都市には「なんかいいよね」と感じる魅力が再評価されています。人口の減少や高齢化が進む中で、パンデミックや自然災害の影響も受け、生活環境は急激に変貌を遂げています。その変化の中で、都市の「らしさ」がどう保たれ、または失われているのかを考察するのが本報告書の狙いです。

この報告書では、新たに8つの指標と32項目を設定し、調査を実施。人口20万人以上の都市が対象で、特に100万人以上の都市については中心部と郊外を分けて評価しました。この手法により、実際の住民の生活感覚に近いデータが収集されています。

生活満足度の実態


調査には『生活満足度』についても焦点が当てられています。そして、満足度が高い大都市と、逆に繫華街の衰退が顕著な地方都市の違いが浮き彫りになったのです。調査では、全体の都市生活の満足度の平均が6.53点で、その中でも東京23区は6.78点と高評価。興味深いことに、人口30万人未満の地域では、繫華街や商店施設が廃れてきたという認識が44.3%にも達することが分かりました。

魅力的な都市はどこか


次に議論されるのは、センシュアス(官能的)な都市の地位です。2025年版では調査対象の都市を10位まで拡張し、東京23区や横浜市、大阪市など大都市が上位を占めました。一方で、金沢市や吉祥寺を擁する武蔵野市は順位を落とすなど、地方都市の魅力が揺らいでいることも注目されます。これらの都市の評価が変わった背景には、都市の独自性や魅力を育む人々の行動変化があると考察されています。

センシュアス度の向上


センシュアス度の高い都市では、地域のボランティア活動や地元の食文化の体験が活発であることが特徴です。また、気持ちよい環境や歩くことの楽しさも重要視され、大都市中心部の活気がその魅力を一層高めています。これらの要素が相互に作用し、都市体験を豊かにしています。

LIFULL HOME'S総研の所長、島原万丈氏は、「都市評価調査は点数を付けるものではなく、都市の本質を捉える指針を提供することが重要」と述べています。この報告書は、都市が人々にとってどれだけの幸福をもたらすことができるか、またそのためにどうあるべきかを考えるきっかけとなることでしょう。

まとめ


『Sensuous City [官能都市] 2025』は、ただのデータ集ではなく都市の持つ「ナラティブ」を引き出し、個々の生活との繋がりを見つめ直すものです。これが未来のまちづくりや都市政策における指針となることを期待しています。興味のある方は、ぜひ公式サイトよりダウンロードしてみてください。


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