油付きPETボトル回収
2025-02-18 15:30:19

千葉市で進行中!油付きPETボトル回収実証実験の成果と今後の展望

油付きPETボトル回収実証実験:千葉市での成功事例



千葉市にて、キユーピー株式会社と日清オイリオグループが協力し、使用済み油付きPETボトルの回収実証実験を行いました。この実験は、2024年5月29日から11月30日までの期間、千葉市内にある8つのイオン・イオンスタイル店舗で実施されました。今回は、その結果や今後の取り組みについて詳しくご紹介します。

実証実験の概要



今回の取り組みは、生活者が使用したドレッシングや食用油が付いたPETボトルの回収を目的としています。各店舗のリサイクルステーション周辺に回収ボックスを設け、生活者がどのようにこれらの資源を排出するかを観察しました。

回収が目指す目的


  • - 使用済みの油付きPETボトルの排出量や性状(汚れ具合など)の検証
  • - 生活者への教育:「油付きPETボトルは燃えるごみやプラスチックではなく、資源として再利用可能である」との理解促進

実施店舗


回収は、以下の8店舗で行われました:
  • - イオンスタイル幕張新都心
  • - イオンスタイル幕張ベイパーク
  • - イオンスタイル鎌取
  • - イオンスタイル検見川浜
  • - イオン海浜幕張店
  • - イオンマリンピア店
  • - イオン稲毛店
  • - イオンスタイル千葉みなと

回収結果



この実証実験では、設定した回収目標の100kgを大きく上回る、約175kgの油付きPETボトルが集まりました。具体的には約5,500本のボトルが回収されたことになります。

生活者の反応


実験を通じて得られたデータによると、回収されたボトルの多くは事前に伝えた通りの出し方に従い、比較的きれいな状態で提供されました。また、回収量は時間が経つにつれ徐々に増加傾向にあることから、地域の生活者が資源循環に対して高い関心を持っていることが示されました。

課題と対策


しかし、一方で回収対象外の飲料ボトルが多く集まってしまうという問題も発生しました。具体的には、PE(ポリエチレン)製の食用油のボトルが多く混入しました。これに対し、プラスチックの特性についての理解がまだ不十分で、「プラスチック」と大雑把に捉えられる傾向があることが分かりました。

このような課題を解決するため、実験の約3か月後には、出し方を示したチラシを配布したり、対象ボトルの特徴を分かりやすく伝える取り組みを行いました。これにより、対象ボトルの回収量は増え、対象外ボトルの割合は減少する傾向が見られました。

今後の展望


回収された油付きPETボトルは、今後の技術検証に役立てられる予定です。再利用の具体的な方法としては、ドレッシングや食用油のボトルへの再生利用はないものの、環境への影響を抑える新たな資源としての利用方法を模索しています。

キユーピーと日清オイリオグループの取り組み


この実証実験は、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩です。キユーピー株式会社は、品質へのこだわりを持ちながら環境保護にも取り組んでおり、日清オイリオグループも様々な事業を展開しています。

私たちの生活の中で出る廃棄物を少しでも減らし、より良い未来のためにどう資源を循環させていくか、これからも注目していく必要があります。

このプロジェクトの成果と教訓を生かし、さらなる取り組みが進むことを期待しています。地域の人々と協力し、新たな試みを行っていくことで、持続可能な社会に向けた一助となることを心から願っています。


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