JR九州の新システム「Tera-sys」始動
株式会社Catallaxyが開発した「Tera-sys(テラシス)」が、九州旅客鉄道(JR九州)の資材調達業務を支える新たなシステムとして本格稼働を開始しました。このシステムは、調達プロセスのデジタル化を実現し、業務の可視化と効率化を図ることを目的としています。2025年11月6日号の交通新聞でも取り上げられており、注目を集めています。
システム導入による変化
JR九州では、従来見積依頼や発注、納期確認といった資材調達業務が複数のシステムや紙ベースで行われており、これによる業務負担や情報管理の複雑さが課題となっていました。それを受けて開発された「Tera-sys」は、調達業務の一元管理を可能にし、見積から納品、検収に至るまでをすべてデジタルで完結できるクラウド型のシステムです。これによって、業務のステータスがリアルタイムで把握でき、部門間の連携がスムーズになることで、リードタイムの短縮や内部統制の強化が実現しました。
「Tera-sys」の主な機能
- - プロセスの可視化: 見積依頼・承認・発注の進捗をダッシュボード上で簡単に確認。
- - ワークフローの自動化: 電子承認機能により、決裁フローを迅速化。
- - クラウド基盤の柔軟性: ブラウザさえあれば、どこからでもシステムにアクセス可能。
- - データ分析対応: 調達実績やコスト推移を蓄積し、分析が可能。
Tera-sys導入の背景
このプロジェクトは、CatallaxyがJR九州のDX(デジタルトランスフォーメーション)をサポートする中で事が進展しました。FI社の協力を得て、JR九州の課題をヒアリングし、わずか1週間でプロトタイプを提供しました。このプロトタイプをもとに、数回の議論を経てプロジェクトが本格的にスタートしました。
Catallaxyは、JR九州グループと連携し、初期の構想から要件整理、設計、開発、導入までの一貫したサポートを行いました。特に、生成AIを活用したラピッドタイプ・プログラミングによって、短期間で現場のニーズにふさわしいシステムを実現しました。
代表取締役のコメント
「Tera-sysは、単なる調達システムではありません。JR九州グループの“デジタル前提での資材調達”を実現するためのDXの始まりだと考えています。私たちは、実際に現場で使用され、業務の在り方を変革するプロダクトを迅速に提供することを重視しています。今後も鉄道、製造、インフラ業界の課題解決に尽力していきます。」と、株式会社Catallaxyの代表取締役、大石裕明氏は述べています。
本プロジェクトは、利便性を劇的に向上させることで、JR九州の資材調達業務の未来を築く重要なステップとなるでしょう。
会社概要
株式会社Catallaxyは、東京都中央区に位置し、2015年に設立された、製造業やインフラ業界向けのDXコンサルティングや業務SaaS開発を行う企業です。公式ウェブサイトでは、更なる詳細情報が提供されています。
- - 所在地: 東京都中央区銀座1-12-4 N&E BLD.7階
- - 公式サイト: Catallaxy
お問い合わせ先
株式会社Catallaxy 広報担当