国際興業が導入する新たなEVバス「エルガEV」
国際興業株式会社は、国産初となる大型路線バス「エルガEV」を導入しました。本車両は、埼玉県さいたま市内で運行される予定で、2050年カーボンニュートラルを目指す政府の方針に沿った形で、公共交通の持続可能な運営を実現することが期待されています。
エルガEVの特長
「エルガEV」は、いすゞ自動車が製造したBEV(バッテリー電動車)で、走行中に発生するCO2排出がゼロのため、環境への負荷が大幅に軽減される点が大きな特徴です。
さらに、車両内部はフルフラット化されており、最前部から最後席まで段差がなく、乗客にとってバリアフリーな快適な空間を提供します。これにより、車両を利用する際の事故や怪我を減少させることにも寄与しています。
導入の背景と経緯
国際興業は、これまで公共交通機関において数多くの実績を積んできましたが、環境に配慮した走行を実現するための新たな挑戦として「エルガEV」の導入を決定しました。この取り組みは、エコロジーだけでなく、地域社会における公共交通の利便性向上にもつながることが期待されます。
「Hypercharger Pro」との連携
今回のEVバス導入に際し、国際興業は株式会社パワーエックスと協力し、EVバス専用の蓄電池型超急速EV充電器「Hypercharger Pro」を導入します。この充電器は150kWの最大出力を持ち、敏速にバスの充電が可能です。充電性能の向上により、より多くの便を運行し、効率的な運営を果たすことができます。
具体的な導入概要
- - 導入車両: いすゞ自動車製「エルガEV」
- - 導入場所: さいたま東営業所(埼玉県さいたま市緑区)
- - 運行開始時期: 2025年5月(予定)
- - 運行路線: さいたま市内各路線
今後の展望
国際興業は「エルガEV」を通じて、電動車の導入により、持続可能な交通手段の提供を進め、さらなる脱炭素化の実現に向け尽力していく所存です。特に、今回の取り組みを通じて得られたノウハウを他のバス事業者と共有し、地域全体での環境意識の向上にも寄与していく計画です。
この新たなEVバスの導入が、ますます注目を集め、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップとなることを期待します。