株式会社IVRyと北陸銀行が連携
対話型音声AIを提供する株式会社IVRy(代表取締役/CEO:奥西 亮賀)が、北陸銀行(代表取締役頭取:中澤 宏)とビジネスマッチング契約を2023年10月に締結しました。本契約は、北陸地方を中心とした企業の人手不足問題を解消することを目的としています。
「アイブリー」で業務の効率化を実現
IVRyが提供している対話型音声AI「アイブリー」は、企業が電話応答を自動化したり、予約代行、録音、文字起こし、AI要約、SMS送信、顧客管理(CRM)などの機能を自由に設定できます。これにより、従業員の負担を軽減し、業務の効率化が図られます。特に、電話応答を標準化することで、顧客体験を向上させ、企業の業務全体にプラスの影響を与えることが期待されています。
地域ネットワークの活用
北陸銀行は自社の強固な地域ネットワークを活かし、IVRyのAIサービスを地域内の中小企業に紹介します。この取り組みによって、企業が抱える人手不足の解消に向けて具体的な行動を起こすことができるでしょう。日本商工会議所および東京商工会議所が発表した調査によると、中小企業の60%以上が人手不足と感じており、特に多くの業種で「非常に深刻」「深刻」といった状況にあるとされています。
業務の自動化への高まり
人手不足が深刻化する中、企業における業務の効率化・自動化へのニーズも高まっています。IVRyは、安価で簡単にAIサービスを導入できる環境を提供することで、中小企業のサポートを強化していく方針です。
この取り組みは北陸銀行のほくほくフィナンシャルグループが掲げている「地域活性化戦略」とも合致しており、地域全体に新たな価値を提供することを目指しています。
「アイブリー」の便利な機能
「アイブリー」は、24時間365日稼働し、自動応答システムを駆使することで企業の運営を支援します。通話内容の自動文字起こしや要約、分析を行い、FAQの自動生成やKPIモニタリングにも対応できます。また、SalesforceなどのSFAやCRMとの連携も可能で、非構造化データを経営資源へと変換することができます。
「ハルシネーションゼロ」という独自の技術により、誤った情報を返さない高い信頼性を持ち、人的対応とのハイブリッド運用も実現。通話データから得られた情報を基にした継続的な業務改善やデータに基づく意思決定を支援します。
幅広い導入実績
導入実績は大企業から中小企業にわたり、47都道府県・96業界以上での導入が進んでいます。累計で40,000件以上のアカウントを発行し、着電数は6,000万件を超えました。今後は、さらにAI技術の活用領域を拡大し、人手不足やカスタマーハラスメント(カスハラ)などの社会的課題解決にも取り組む予定です。
まとめ
IVRyと北陸銀行の提携は、地域の人手不足改善に向けた大きな一歩となるでしょう。AI技術の導入を通じて、企業の業務効率が向上すれば、地域経済も活性化するはずです。これからの両社の取り組みに大いに期待が寄せられています。