シーイーシーが新たに提供する『Connected SynQuest』とは
株式会社シーイーシーは、自動車メーカーやサプライヤー向けに新たな時系列データ統合モニタリングツール『Connected SynQuest』を2026年6月17日より提供開始します。この新ツールは、走行テストのデータ同期を自動化することで、従来は手作業で行われていた作業に比べて解析工数を最大70%削減することができるという、業界にとって画期的な技術です。
自動車開発の現状と課題
自動車業界では、自動運転車やADAS技術の高度化が進んでおり、開発競争は世界規模で加速しています。その一方で、開発者たちは膨大なデータを扱う必要があり、その中で「質」と「スピード」が求められています。このような背景から、開発作業のさらなる効率化は急務となっています。シーイーシーはこのニーズに応えるべく、手作業で行われていた異種データの突き合わせを自動化し、迅速な解析が可能な『Connected SynQuest』を開発しました。
『Connected SynQuest』の特長
車両制御情報と映像を自動同期
『Connected SynQuest』は、車両制御情報(CAN通信)とカメラ映像を時刻同期させ、そのログデータの収集と同期を自動で行うツールです。この効率化により、従来手作業によって異なる担当者が行っていたデータの解析において発生する品質のばらつきを大きく減少させることができます。
導入コストの大幅削減
従来、多くの自動車開発において使用されていた専用シミュレーターは、導入コストやデータ解析速度に課題がありました。しかし、『Connected SynQuest』はPC上で複数のログデータを集め、走行テストに主軸を置いた機能を特化したもので、その結果として導入コストを約25%も削減することが可能です。
不具合発見を迅速化
『Connected SynQuest』のもう一つの大きな利点は、瞬時に異常値が発生した時の映像とCAN通信のログデータを呼び出せる点です。これにより、不具合が発生した箇所の特定時間を大幅に短縮することができます。この機能は、開発現場において非常に貴重なリソースとなることでしょう。
ストレージコストの削減
また、走行テスト中に生成されるデータは膨大ですが、問題が生じる区間は限られています。『Connected SynQuest』は、必要な区間のみを精緻に抽出・保存できる機能が備わっており、結果としてストレージコストの抑制や解析業務の効率化にも寄与します。
未来の展望
シーイーシーは、AIやデータ利活用が進展する中で自動車産業をはじめとした製造業向けにさらなるサービス展開を計画しています。『Connected SynQuest』を用いたデータの統合と活用を進めることで、社会や顧客のニーズに応じたソリューションの提供が可能になるでしょう。さらに、データを収集・統合した後は、「データ利活用基盤」を通じて新たなビジネスチャンスを開発することを目指しています。
シーイーシーは、新たなトレンドや技術の動向に柔軟に対応しながら、持続可能な成長を目指していくことでしょう。今後も、『Connected SynQuest』のさらなる機能拡充や顧客ニーズに基づく開発が期待されます。