NECソリューションイノベータの人的資本レポート2025の発行
NECソリューションイノベータが3回目となる「人的資本レポート2025」を発行しました。このレポートは、企業がどのように従業員を大切にし、魅力的な職場を構築しているかを示す重要な資料です。目指すのは、「Attract & Retain」、つまり優秀な人材を惹きつけ、定着させるという考え方です。
Well-being向上に向けた取り組み
レポートでは、社員のWell-being向上施策の実施が強調されています。多様な価値観を持つ人材がそれぞれの個性を生かせる魅力的な企業であり続けるために、社員が心身共に健康で生き生きと働ける環境を提供すべく、全社横断のプロジェクトが進行中です。昨年度には「健康」「成長」「働きがい」を支えるための柱を設け、各事業ライン内のワーキンググループが設立されました。
具体的には、心理的に安全な職場づくりを目的とし、「アサーティブコミュニケーション」の研修を全社員に実施しました。その他にも、「日経統合ウェルビーイング調査」を活用し、フィードバックを各種施策に反映させるなど、PDCAサイクルを回すことで、人材経営のさらなる発展を図ります。
人事制度の新しいアイデア
さらに、NECオグループの方針に基づき、今年度より「ジョブ型人材マネジメント」を全面的に導入することが発表されました。職務や役割を明確にし、各社員が個々のキャリアを自律的に形成できるようにすることが狙いです。これにより、組織の決定プロセスが迅速化し、業務の効率が向上し、さらなる企業成長を目指します。従来の組織体制も見直され、部門制が導入されることで事業の遂行単位が明確になるとともに、各チームが市場の変化に柔軟に対応する機能も強化されました。
ステークホルダーとの連携強化
2023年には、レポートをもとに社内だけでなく、クライアントや取引先、外部の専門家と対話を重ねることで、人的資本経営の高度化に取り組んでいる点も特筆すべきです。その一環として、立命館大学大学院の枝川教授との対談を通じて、経営や人材開発に関しての知見を深める機会が設けられています。
今後の展望
人的資本レポート2025の中身は多岐にわたり、自社の経営戦略と人材戦略を一致させることや、社員の評価や報酬を見直すことなどが詳細に解説されています。英語版及びダイジェスト版の発行も予定されており、より広く企業価値向上への取り組みが紹介されるでしょう。
NECソリューションイノベータは今後も多様な人材が自らの特性を生かし、最大限のパフォーマンスを引き出せる環境作りに努めていきます。顧客価値や社会的価値の向上を目指し、持続可能な社会に貢献していく企業の姿勢が、同レポートには反映されています。それにより、企業としての責任を果たすと同時に、社会全体の発展にも寄与し続けることが期待されています。
このように、人的資本レポート2025は、企業の成長や従業員の満足度向上に向けた取り組みを明確に示すだけでなく、社会全体にも良い影響を与えることが期待されています。組織全体での人的資本に対する意識を高め、企業価値を最大化していくことが、今後ますます重要になるでしょう。