国立大学法人岡山大学が、岡山県立倉敷青陵高等学校の“総合的な探究の時間”において、データサイエンス部(DS部)の学生や大学院生が主導する支援活動を行っています。
この取り組みは2022年度から始まり、今年度で4年目を迎えました。岡山大学DS部のメンバー7名が参加し、生徒たちの探究活動を支持しています。具体的には、課題設定や活動計画についての相談を受け付け、生徒の自立した学びを促すアドバイスを提供しています。当該の訪問は今年度2回目で、さらに10月および12月にも継続的な支援が予定されています。
探究活動には、問いの設定、情報収集、分析、そして発表準備と、いくつかのステップが含まれています。DS部の学生は各段階をサポートし、生徒たちの探究がより質の高いものに進化し続けるよう努めています。
倉敷青陵高校の校長である泉浩明氏は、「この4年間に大学の学生からの支援が加わることで、探究がより速く、深く進んでいると感じています。生徒たちの興味に基づいたテーマで、今年度は98グループがそれぞれ進行する予定です」と述べています。高校教員は専門分野に限界がある中で、岡山大学の学生の存在が生徒たちにとって大きな助けとなっています。
また、初年度に支援を受けた生徒がその後岡山大学に進学し、今度は後輩たちへの支援に回るという循環も生じています。これにより、探究支援と人材育成とが相乗効果を生んでいることが、学校全体の活力をも向上させているのです。
このような取り組みは、岡山大学が提唱している「DXハイスクール」支援の原点であり、現在では県内各所へとその輪を広げていることが特徴です。病院との連携や各種セミナーの実施により、地域全体の教育向上を目指しています。
本学は今後も高校教師や生徒たちのニーズに応じて積極的に探究活動を支援し、教職員の意識改革を進めていく方針です。地域の中核大学として、さらなる成長と進展に期待しています。
このように、岡山大学の支援がもたらす成果は単なる学びの深化にとどまらず、地域全体の教育環境の向上にも寄与しています。これからの活動に注目が集まります。